「脱がしてどうするの?」パブリック 図書館の奇跡 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
脱がしてどうするの?
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チャーリー・シーンの兄でもあるエミリオ・エステベスさんがLAタイムズに載った図書館関係者のエッセイに触発され11年も温めてきた企画という、それにしても脚本、監督、製作、主演と並々ならぬ熱の入れようですね。よほど目に余る事例があったのか彼を突き動かしたものの正体が気になります。
寒波の最中行き倒れの死者も出る折、一晩のホームレス連中の宿泊を図書館が担っても、人道的立場で考えれば誰も異論はない筈ですよね、要は根回し次第、市長判断でいかようにも対応できる事案と思いますが気を揉まさないと映画にならないからでしょうから、例によってお役所仕事の頭の固さ、不法占拠とか警官突入を持ち出すいかれた検察官、惨事が起きることを狙うテレビレポーターなど敵役を登場させて拗れさせます。
刑事の息子を除いてはホームレスは皆お行儀もよく善悪の対立構図が単純化しすぎの感もありますね。事を円満に収拾する為とはいえ丸腰ならぬ丸裸での投降とはこれまた突飛すぎます、寒波で死にそうだから図書館に逃げ込んだのに素っ裸では矛盾するでしょう、硬派な社会派ドラマ仕立てを嫌ったのでしょうかね・・。
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