「怒りの葡萄がずっしりと実っていく。収穫を待ちながら」パブリック 図書館の奇跡 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
怒りの葡萄がずっしりと実っていく。収穫を待ちながら
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映画「パブリック 図書館の奇跡」
(エミリオ・エステベス監督)から。
公立図書館の館長を経験したことのある私は、
課題も含め、その役割がとても気になっていたので、
とても身近に感じられた作品の一つとなった。(汗)
毎年、真夏になると、浮浪者と思われるような人が、
酷暑から逃れるために、公立図書館へ来館するケース、
追い出すわけにもいかず、懸案問題になっていたのを思い出す。
特に、何日も入浴していない体臭は、文字では表せないくらい。
だから今回の「記録的な大寒波の影響により、
市の緊急シェルターが不足し彼らの行き場がなくなった」時、
公立図書館はどう決着するのかな・・と注目していたが、
予想外の終わり方で、首を捻った。(笑)
特に「政治的イメージアップを狙う検察官」が、
5分間を外のコンクリートで寝そべった時、
そのあまりの寒さに、彼らの主張に気付き、
公立図書館を臨時シェルターとして開放する展開だと
勝手に憶測したら、全く違う結論で戸惑った。
あの発言、あの設定は、何も意味がなかったの?と、
思うこともしばしば。
一言のメモを残すとしたら、
「人々の魂の中に、怒りの葡萄がずっしりと実っていく。
収穫を待ちながら」(スタインベック著)かな。
タイトルは「奇跡」だったのになぁ。う~ん・・
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