「Make Some Noise」パブリック 図書館の奇跡 Kjさんの映画レビュー(感想・評価)
Make Some Noise
社会的なテーマの高さと現実に寄り添った問いかけを投げかけてくる。法を片手に掲げて弱者を潰しにかかるクリスチャン・スレイター。吊し上げたり罰を与えたりはしない。悪者になるしかないと覚悟し、最後は苦悩の表情を浮かべる。絶妙な着地。レポーターの下衆ぶりに中指立てたくなるが、結構それは自分自身でもある。
ラストの展開。問題の重さに対して軽やかに過ぎる締め方であるが、後味が爽やかなのは好感できる。他方、不要なラブシーンなど、難点も散見される。占拠に加担する主人公の心境と動機は無罪とは言い難いところ。同じ罪ならもっと義心の方がすっきりするが、この辺りもこの作品のバランスなのかもしれぬ。
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