劇場公開日 2020年7月17日

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「テーマの重さと作品の軽さのバランス」パブリック 図書館の奇跡 Rewind Thatさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テーマの重さと作品の軽さのバランス

2020年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

誰にも答えが出せないようなヘビーなテーマを、とても分かりやすく面白くかつ軽く描いています。
真正面からこちらに答えを迫るような作品ではないです。どちらかというとビシッと起承転結があり、一つの物語として完成されている作品でありながら、そのテーマに対する製作側としての回答を巧妙に避けている感じです。なので鑑賞者は、観賞後にスッキリとした面白さを感じながらも「では自分はどういう答えを選択するだろう」という自問自答を迫られるでしょう。(物語の中ではあくまで主人公の選択という意地悪な言い方で言えば卑怯な?回答をしています)
鑑賞者の心にちょうどよく問題意識を残すだけの隙を作る技術というべきでしょうか、素晴らしい脚本だったと感じます。
主人公役の方の演技が素晴らしかったです。

Rewind That