「公共とは?を考えるとてもいい映画」パブリック 図書館の奇跡 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
公共とは?を考えるとてもいい映画
アメリカの公立図書館でホームレスの立てこもり事件が起こったという物語。
アメリカ北部はかなり寒くて凍死する人が多いってのは聞いたことがある。だからホームレスが普段からたむろしてるってのも理解できる。そりゃ普段から使ってるんだから職員とホームレスも顔見知りになるよな。
本作がすごいのはホームレスの立てこもりだけでなく、図書館職員、警察の交渉人の物語もきちんと押さえているところ。
ホームレスの人たちがどれだけ苦しんでいるのかということをアピールしてるわけではないのにきちんと考えさせられた。声を上げたことの意味はあったということ。最初、パブリックというタイトルを公立図書館を舞台にしたからだと思っていたが、観終わった後は公共とはなんなのかを考えさせられる、いいタイトルだ。
涙することはなかったけど、とてもいい映画。人に勧めたくなる。
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