「ハマらず」いつくしみふかき CBさんの映画レビュー(感想・評価)
ハマらず
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嘘をつき、人を騙し、脅して生きてきた男が、田舎の村で、結婚し、産んだ息子。男は、村に住みつきはしたものの、結局、盗みを、繰り返し村を追われる。その息子として、母の溺愛と「あの悪魔の子」という風評に挟まれて、何もしない、何もできない青年となった男が、自立するまでの物語。
一体、この映画の何を讃えればいいのだろう? 牧師の献身でも変えられない男の性(さが)と、それでも存在する親子の愛か?
いや、俺にはハマらなかった。ダメだ。
息子は、頑張ったな、と思えはするが、なんだこの話? テーマは、数奇な運命とかなのか? 浩二に対する男の態度は、恐らく彼が彼の人生で父親等から受けてきたそのままなのだろうが、そういう 「歴史は繰り返す」 というか 「彼の素行は彼のせいだけとは言い切れない」 という話なのか? わからない。
ただ、男(父)を演じた渡辺さん、息子の遠山さん、母の平栗さんらの熱演は、書いておくべきだろう。平栗さんに至っては、その表情があまりにも凄くて、前半はホラーとしか思えないほどでした。
この映画のおかげで、聖地巡礼と飯田市を訪れる人が増えるだろうか? 増えない気がする…
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