「「耳をすませば」の世界を楽しむ」耳をすませば papatyanさんの映画レビュー(感想・評価)
「耳をすませば」の世界を楽しむ
1995年公開の人気アニメ映画「耳をすませば」の10年後の物語が、清野菜名さん・松坂桃李さん主演で実写映画化されました。アニメ映画で描かれた中学生の月島雫(清野菜名・中学時代は安原琉那)と天沢聖司(松坂桃李・中学時代は中川翼)の出会いから、10年後の大人になった二人のオリジナル物語が、時には爽やかに、時にはドキドキ感で描かれます。
中学時代と、大人になった月島雫・天沢聖司を交互に見せる脚本・演出(ともに平川雄一朗)が秀逸で、観客を物語の世界に誘います。
本作で平川監督は「日々、僕達は厳しい現実を一生懸命に生きているので、2時間くらいは夢を見られる空間にしたい」とコメントしています。
中学生の月島雫役、安原琉那さんがキラキラ輝いて見えました。本作が映画初出演だそうですが、将来が楽しみな女優さんです。
主演の清野菜名さんは高校時代、アクション監督・坂口拓に師事したほどのアクション好き。映画「キングダム2 遥かなる大地へ(2022年)」の羌瘣(きょうかい)役も記憶に新しい。映画「耳をすませば」と同じ女優さんとは思われません。さすがプロフェッショナルです。
松坂桃李さんは撮影前に1ヶ月ほどチェロの練習に取り組み、撮影現場でプロのチェロ奏者が感心する腕前だったそうです。(平川監督・談)
杏さんが歌う主題歌「翼をください」も映像にピッタリで心地いい。
ご家族で、恋人と、映画館でご覧ください。お薦めです。
コメントする