配信開始日 2021年7月2日

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「インディペンス・デイ + ターミネーター」トゥモロー・ウォー bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5インディペンス・デイ + ターミネーター

2022年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

Amazon・prime・videoのみの配信作品。『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラット主演による、未知のエイリアンとの壮絶なバトルを描くSFアクション・ムービー。30年後の未来、突如として始まったエイリアンによる襲撃により、人類滅亡の危機を迎えた地球。そんな未来の地球を救おうと、タイムリープによって、現代の人類が戦士となって、未来に送り込まれるストーリー。

エイリアンの地球襲撃作品は、『インディペンス・デイ』や『クワイエット・プレイス』等、これまでもたくさん作られてきた。また、未来に起こる悲惨な出来事を変えようと、現代世界で戦闘を繰り返すのは、『ターミネーター』でもお馴染み。本作は、そんな2つが1つになったような作品。

タイムリープで現代に現れた戦士は、30年後の地球滅亡の危機において、一緒に戦って欲しいと願い出る。現代社会では、まだその兆候は表れてないものの、その不穏な知らせに対して、世界規模で暴動が起き始める。そんな中、未来への戦士として選ばれた一人が、イラク戦争で軍人としての経験があるクリス・プラット演じるダン・フォレスター。

ダン達が未来に送り込まれて観た世界は、荒廃した街並みと、数えきれないほどの人を捕食するエイリアン。その不気味なフォルムと獰猛さに、次々と仲間を失って、命からがら逃げ伸びた先の軍事施設で出会ったのは、30年の年月を経て、逞しい軍隊の士官となった娘のミューリだった。ダンは、ミューリと共に闘う中で、エイリアン撲滅の任を託されて、現代世界に舞い戻る。そして、未来の元凶となるエイリアン退治に立ち向かう。

これまでのいろいろなエイリアンやクリーチャー・ムービーが合わさったような内容で、それほどの斬新さは感じない。しかし、クリス・プラットが主演するだけで、最後は敵を退治するとわかっていても、やはりワンランク上のアクション作品として、緊迫感と高揚感を高めてくれる。

また、娘役のミューリを演じたイボンヌ・ストラホスキーは、エイリアンとの戦闘の世の中を生き抜く強い戦士を演じ、ダンの父親役・ジェームスとしては『セッション』のJ・K・シモンズが、いぶしぎんの演技をみせている。そして、ダンとミューリ、ジェームスの3世代にわたる親子の愛情と絆を、物語のもう一つの柱として描いている。

Amazon・prime・videoでは、劇場公開ではなく、配信だけで、先日も『』ムーン・フォール』等の大作を公開したり、『ロード・オブ・ザ・リング』のサイド・ストーリー『力の指輪』の放映も始まっている。配信だけで、これだけの大作が製作できるということは、お金がある所にはあるのだと、改めて思う。楽天あたりが、日本でも映像方面で頑張って欲しい。

bunmei21