「前半は「宇宙の戦士」のバグとの戦いを連想させ、終盤あたりのロシアの...」トゥモロー・ウォー マルホランドさんの映画レビュー(感想・評価)
前半は「宇宙の戦士」のバグとの戦いを連想させ、終盤あたりのロシアの...
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前半は「宇宙の戦士」のバグとの戦いを連想させ、終盤あたりのロシアの氷河では「遊星からの物体X」を、宇宙船でびっしりと生体ポッドを目撃した絶望感は「エイリアン」を思い出させ、昔からの名作を練りこんだディティールでなかなか良い出来。
砂地での巣穴に突入するシーンは宇宙の戦士で同様のシーンがあるのを思い出し、オマージュを感じられた。
民間人や非戦闘員にもかかわらず戦場に送り出される様子は軍隊だけに頼らず誰しもが自分で自分の故郷を守らなければならない責任感が生まれこれが思った以上に手に汗を握るエッセンスとなっている。
また親と子の関係がリンクして鏡合わせのようになっているのもなかなか味わい深い。ダンは幼いころ実の父親と生き別れの状態になっているが、実は未来ではその関係性が自分と娘の間に起こっていることを知る。また、帰還したときに手が震えた状態になるが、現代でもスレイドという父親の手も震えるシーンがある。また、マザーと対峙したときに父と息子が背中合わせになり互いの命をカバーし合うシーンでは二人の同一性も垣間見れて非常に胸が熱くなる。
「俺にとって最高の未来はいつも目の前にあった」とダンが言うように、この二人がいたからこそ未来が築けたのだと思う。
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