ミッション:60ミニッツのレビュー・感想・評価
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もっとゲーム性を押し出した方が、映画としては面白くなったかも。
ハンティングゲームの獲物役に指名された男性の闘いを描く物語。
元戦場カメラマンでトラウマを抱えている男性が、次々に襲い掛かるハンターを迎え撃つアクション映画です。「バトルランナー」を思い出す設定を、B級のカテゴリーに無理なく当てはめた映画ですね。
TVが映し出すアナウンサーの不気味さや嫌らしさも秀逸で、期待感が膨らみます。
ただ、折角の基本設定も、そこから面白さを引っ張り出せません。
どんな基本設定が面白くても、所詮はB級の予算ですから、単純な闘いに迫力が出せるわけがありません。
自宅の利を活かした創意工夫や、元カメラマンの知識を用いたアイデア等があれば面白みも増すのでしょうが、そのようなシーンは限定的でした。
また、この設定ならチャレンジャー側にもしっかりとルールを与え、明示した方がより面白みが増したように思います。
例えば、チャレンジャーは4組で、成功した場合は10万$・・・とか。一組目は一般市民で、二組目は警官とか・・・
例えば、「賞金でボートを買います」って朗らかに話すチャレンジャーとか・・
不気味さも増しますし、ハードルが明示されているので、闘いにもより緊迫感が増すように思います。
何も明示されていないと、「何でもあり」になってしまい、逆に緊迫感が減じてしまうように感じました。
基本設定にある「トラウマ」が、殆ど活かされていないのも残念なところ。
当然、評価は厳しめです。
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