シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たちのレビュー・感想・評価
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娘に捨てられる訳にはいかんのです!
元オリンピック銀メダリストで33歳の水泳選手がゲイに纏わる問題発言をしてしまい、世界選手権出場の条件として、ゲイのアマチュア水球チーム、シャイニー・シュリンプスのコーチをすることになる話。
弱小とんでもチームが水球のジュニア代表だった経験を持つゲイ嫌いで差別主義者の主人公と打ち解けると共にに鍛えられて上達していくストーリー…かと思ったら、面倒くさそうではあるけれど特にゲイ嫌いでもないし、戦術を授けたり助言したりはするけれど、特訓みたいなものも無し。
日本で言うところの陽キャなオネエ軍団の内輪揉めや結束やメンタルの浮き沈みと、そんな軍団と行動を共にせざるを得ない状況に置かれた主人公の変化をみせる物語。
まあ想定内だけど、軍団のキャラの濃さと賑やかさで面白おかしくドッタバタw
描かれている内容的にはゴリゴリのヒューマンドラマなんだけどね。
優しく暖かく時に下品で時に悲しく、実際に近くにこの軍団がいたら面倒くさそうだけどw愉しい作品だった。
どこがシャイなのよ~
ゲイゲームというLGBTEのオリンピックがあることを知った。
本当???
この映画。実話に基づくらしいし、監督の一人(監督は二人いる)は実際にこの大会に出たことがある人らしい。
ゲイゲームは高飛び込みの台の上でドラァグクイーンが司会してるし、ゲイ達者な人達が多いと思うので、スポーツ大会に名を借りた発展場である可能性が高い。競技も水球とか、裸の競技がメインなのだろうと想像する。
もちろん、大会中は夜を徹してのパーティーもある。
オリンピックのシルバーメダリストのマチアスが協会役員にホモ野郎と言ったことがコンプライアンスに抵触し、代表権を保留され、罰としてゲイの水球チームの監督を3ヶ月間任されることになったことから始まるお話し。シャイ二ーシュリンプスのチーム名はエビの動きが激しい腰使いを連想させるかららしい👍げっ。
フランス代表をかけて戦う相手はレスビアンのチーム。チーム名はちょっと、忘れたけど、ムキムキガールズだったっけ?辛くも勝つ。チームリーダーのジャイは仲間に隠している病気があった。隠れて鎮痛剤を服用している。それに気付いたマチアス。
何の病気かは観てのお楽しみ。
てっきり、AIDSかと思いましたが・・・
メンバーそれぞれが抱える問題や事情。
ダミアンのアナル周りのタトゥー見たかったなぁ。
フランスからドイツを経て、クロアチアへのバス旅行。
クロアチアの海岸線の景色がもっと見たかったです。
笑いと涙、シンプルに楽しめる作品!
中学生の目が輝いていた
ゲイと水球と幸せ。
【人の強さ】
【”オバカだが、大切なチームメイト、好きな人への気持ちをストレートにぶつける”海老さん達”の姿にクスクス笑い、そしてラストは・・。”ゲイとして生きる覚悟をした粋な人々”の姿を鮮やかに描き出した作品。】
◆感想
・今作のラスト、シャイニーシュリンプスの主将ジャンの葬儀のシーンをどう受け止めるかで、今作の評価は分かれるのかな・・。
・荘厳な葬儀の場で、涙を我慢して、80’sポップスを歌って、踊っちゃうシャイニーシュリンプスの姿を見て、葬儀の場を中座する数名の参列客。
・その中にはマチアスを国際水泳大会に招聘する・・、と今まで散々、彼の”ゲイ蔑視発言”により、国際水泳大会予選への参加を、イロイロと条件を付けて、渋って来たフランス水泳連盟の体裁を気にする男もいる。
ー マチアスの問題発言だって、インタビュアーの失礼なコメントに対し、出てしまった事は、キチンと描かれている。シャイニーシュリンプスのメンバーも、”インタビュアーに対して”怒っているし・・。けれど、マチアスの心のどこかには、ゲイ蔑視があった事は、否定出来ないだろう・・。ー
・だが、彼らがジャンを想って歌う姿を、彼の両親(特に厳格な感じの父親)は、眼を逸らさずに、凝視している。
そして、父親の眼からは、涙が・・。
ー あれが、シャイニーシュリンプスのジャンに対する追悼の想いなのである。
私は、あの葬儀のシーンは”是”として、観賞した。ー
<ゲイであるだけで、辛い思いをしてきた彼らは、いつだって辛い時は、おバカな事をしたり、歌って、踊って、水球で発散しながら、生きてきたのだ。
だから、自分たちのリーダーであるジャンの葬儀では、彼らなりの弔意の示し方をしたのだ、と私は思った。
シャイニーシュリンプスの濃すぎるメンバー達の滑稽な姿に笑い、最初は渋々・・、けれど段々彼らの魅力に気づいて行く、マチアスの姿も印象的な、フレンチ風味の効いた小粋な作品であると、思います。>
結構笑って泣ける。
実話から生まれた最高の友情物語
笑いながら最後は心温まる作品
昨今はLGBT作品の数も増え日常的に鑑賞しやすくなった。
ただ多くはLGBTへの理解をはじめとしたメッセージ性の強い作品が多い中この作品は非常にユーモアに特化した作品でとても楽しく見られる作品であった。
ストーリーとしてはゲイ差別発言をした水泳選手のマチアスが発言の処分としてゲイの水球チームにコーチとして派遣される事となる。
当初はもちろん彼らの存在に対して否定的でコーチ活動にも消極的であったが彼らの明るくて真っ直ぐな姿に次第に溶け込み心許し最後は共に水球メンバーとして戦う作品であった。
一応メンバーの1人が不治の病を患ったりハートフルなシーンも所々あるが基本的にはストーリー性を重視した作品ではなくコメディに特化した作品に感じた。
個人的には非常に好きな作品であった。というのもLGBTに生きる彼らの中には理解してもらう事と同時に必要以上に親切に扱われたり特別に扱われるのが嫌な者も沢山いるだろう。序盤なんかは所々茶化すシーンもあったが、こういうコメディ作品もまたノーマルに生きる者との壁を壊す一つのきっかけとなりうる大切な作品にも思えた。
沢山笑えるシーンがあり何度も声が少し漏れてしまった。特に好きなシーンはユニフォームの股間部分のエビのマークは笑わせて貰った。
笑いながらそして心が温まることはとても幸せな事である。そんな幸せを与えてくれる作品だった。
笑って泣ける楽しい作品
仲間や家族がいればそれでいい。
スッキリ楽しめます!
奇異な目で見られる者たちが水中の格闘技で大暴れ?
実在するゲイのアマチュア水球チームをモデルにしたドラマだが、扱われるのはご多分に漏れずLGBTQ+がテーマ。
奇異な目で見られようと、自分のアイデンティティを貫く者たちのスポ根(というほどの根性描写は希薄だけど)として楽しく観られる。ただ、「優勝じゃなく大会に参加することに意義がある」というストーリーの着地は現実的な反面、物足りなさを感じなくもないし、盛り込んだ意味は分かるものの、彼らがアイデンティティを誇示するために熱唱するシーンが多いのも少々ダレる。
同性婚が認められた国もあるように、今やジェンダーへのダイバーシティ(多様性)は珍しくなくなっている。それでも偏見や差別はなくならない。『MISS ミス・フランスになりたい!』同様、本作のラストも登場人物全員が手放しでLGBTQ+に寛容ではないという点を見せ、美談で締めくくっていないあたりは評価できる。
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