ブリング・ミー・ホーム 尋ね人のレビュー・感想・評価
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ドキドキした
・子供を誘拐しておいて性質の悪い集団、警察もいるっていう最悪の組織にとても胸糞の悪い気分がずっと続き、どうするんだこれ、とドキドキした。
:皆、平然と嘘をついている感じがとても憂鬱になって怖かった。夫の事故死も切なかった。犯人も子供っていうのが余計に。登場している俳優の皆々様が実際の人達かと思えた。もうどうしようもないんじゃないかと思えた前半のサスペンスがとても良かったけど実際にあったとんじゃないかと思うとしんどかった。ジホがとても勇敢で頭のいい子供で良かった。釣り場の汚さが生々しかった。あそこで警察官が暮らしてるのが驚いた。
・後半は強行突破で驚いた。長年の暴力の蓄積に対して、暴力での一発返しは帳尻が合わない気がしてしまうので少し残念だった。とはいえ、それ以外に何ができるかと言われるとわからない。もっとえげつない苦しみを与えても足りないと思ってしまうけど。ラストに近づいていって警察官の男が俺は警察官だと何度も連呼しだして、あぁすがるとこ、そこしかないのかという悲哀も垣間見せたけれど、うるさいと思った。実際の息子ではなかったっていうラストには驚いたけれど、ジホの実母はどうしたんだろうと思った。
うん…微妙…
児童虐待する漁村一味と悪徳警官に非常に腹立たしく思いつつラストを迎え、救いがないという息子の遺体だったけど、それは別人、息子じゃなかった。息子じゃなくて良かったと思ってしまうけど、惑わせたことによって、ミンスは死んでしまったわけで、かなり複雑な終わり方。NPOのような行方不明者捜索の青年も、冒頭以外全く出てこないし、弟の存在も糞だった。
「警察を呼んで」「ここにいるだろ、俺は警察官だ」
映画「ブリング・ミー・ホーム 尋ね人」(キム・スンウ監督)から。
地元民との馴れ合いで生活している、警察官がキーとなり、
面倒臭いことになりそうな案件に対しては、
とにかくみんなで「フタをすればいい」という主張を繰り返し、
地元民も「我々さえ目をつぶり、耳を塞ぎ、口をつぐめば済む」と
事態が大きくならないことを願う。
韓国・警察官の堕落した一面が、これでもか・・と表現され、
この土地に住んでみたいなぁ・・と思うにはほど遠かった。
警察官が、見も知らぬ住民に向かって「私は警察官です」と
自己紹介したりするシーンは、笑えなくもなかった。
しかし作品の終盤、事態が収集つかず、大騒ぎになった時、
誰かが「警察を呼んで」と叫んだ。
その目の前で「ここにいるだろ、俺は警察官だ」と答えるシーン、
漫才かコントかと勘違いするような会話が非常に面白かった。
主人公がドラマ「宮廷女官チャングムの誓い」の「イ・ヨンエ」と知り、
観始めたのだが・・イメージが違って驚いた。
しかし車中で、いざ決戦とばかり髪を上げた時の彼女の顔つきは、
まさしく「あっ、チャングムだ」と呟いてしまったほど、
私を喜ばせてくれた。
久しぶりの韓国映画、ちょっと期待外れだったかなぁ。(汗)
母の愛は命も惜しまない‼️
前作主演映画「親切なクムジャさん」もかなりのR作品でしたが、今回も!これでもかと言うくらいズタボロに痛めつけられ役!
わざと、こんな役ばかり選んでるのか?と思うくらい今作も悲惨な母親役!でも、特筆すべきは、さすがの韓国映画。子供は徹底的に奴隷扱いで痛めつけ方も容赦なし!背後から頭をぶん殴る描写も、交通事故をスローモーションで見せる描写も、とてもリアルで暴力的です!
あまりにリアルなので、一瞬、これって実話だったっけ?って真剣に思いました!
ラストにほんの少しだけ、穏やかな気持ちになれるのが唯一の救いでした。
執念のお母さん
代表作であろうTVドラマ『宮廷女官チャングムの誓い』とやらは全く見てないが、『JSA』『親切なクムジャさん』などの出演映画でその確かな演技力は鑑賞済み。
『親切なクムジャさん』以来14年ぶりとなるイ・ヨンエの映画出演復帰作。
6年前に失踪した当時7歳の息子ユンスを、夫と共に捜し続ける看護士のジョンヨン。希望を捨てないでいた彼女にさらに不幸が。ユンスに似た少年を見かけたという連絡メールが入り、夫がその場所へ向かう途中、事故死。しかもそれは全て悪戯であった。息子は行方不明、夫は亡くなり、ジョンヨンは悲しみと失意のどん底に…。
そんな彼女にやっと朗報が。郊外の漁村をパトロール中の警官から、今度こそ有力な情報が。
ジョンヨンは早速その漁村に向かうのだが…、
社会からあぶれ、はみ出した者、前科者、まともに生きられない者たちの溜まり場…いや、掃き溜め。
そこを治めるのは、事もあろうに地元警察の警長。横暴で、権力を振りかざして。
ジョンヨンが訪ねて来ても、皆口を閉ざす。警長も釣り場を営む一家も皆、ア・ヤ・シ・イ…。
この釣り場には、“ミンス”と呼ばれているおよそ13歳くらいの少年がいる。
6年ほど前に何処かから連れて来られ、働いている…いや、働かされている…いや、こき使われている。
警長や漁村一家らはあからさまにジョンヨンからミンスを隠す。
ミンスは、ユンスなのか…?
ジョンヨンはユンスと再会する事が出来るのか…?
ヒロインに降りかかる不幸の連続。
韓国で年々問題になっている児童失踪、労働などの虐待。
二転三転、“ならではの”衝撃のラストへ。
これぞ韓国鬱サスペンスのフルコース。
『親切なクムジャさん』もイ・ヨンエの為の作品だったが、本作もイ・ヨンエの為の作品と言っていいくらい圧倒的存在感。
母親の強さを体現。
凛とした美しさ、憔悴しきった痛々しさも兼ねて。
ある事をきっかけの鬼気迫る姿は恐ろしいほど。
“親切なクムジャさん”が“執念のお母さん”に。
漁村の連中が本当に胸糞悪い。
韓国の格差社会もそれとなく描かれているのだろうが、ヒステリック、変態野郎…。中には優しい人物も居たが、終盤のまさかの行動はショッキングだった。
中でもやはりダントツは、警長。ヘンな言い方だが、韓国サスペンスに出てくるクソ権力の鑑。
コイツがよく口にするのは、「俺は警察だぞ!」。だから何だ?
ネタバレになるが…、勿論こんな奴は最後は悲惨な死に方をする。その時、「誰も(ユンスを)無関心だったのに、何で俺だけ~!?」。テメェーが警察だからだ。
中盤でジョンヨンはユンスと再会。しかし、韓国鬱サスペンスがそのまま涙の再会になる訳がない。だって、その場所は嵐の埠頭。嗚呼…。
夫も息子も亡くしたジョンヨンは正気も無くしたのか、ここに囚われているもう一人の少年を連れて脱走を試みる。
殺意剥き出しの警長と漁村一家が追う。
韓国サスペンスの十八番。痛々しいバイオレンスとスリリングな攻防。
終幕、個人的にちょっと賛否あるのだ。
翌朝、ジョンヨンが少年を足の上に乗せて穏やかに寝かせるシーン、その後引き取って、車の中で電話で話をするシーン。
息子は死んだ。その悲しみは生涯消えない。しかし、引き取った“新しい息子”と共に、希望を…。
ここで終わって欲しかった。
あの漁村の沖合にある“墓岩”で、波に呑み込まれたユンスの遺体が上がり、抱き締め、嗚咽するジョンヨン。(おそらく本作の一番の泣き所)
そして、ラストシーン。
あの時、上がった遺体から採取したもので思わぬ急展開!
でもねぇ…。
感動的なのだろけど、蛇足感、ご都合主義。えっ!?…と、最後の最後に突っ込まずにはいられなかった。
まあ、韓国鬱サスペンスとして面白かったけど…、
息子じゃなかったんかい!
途中までは良かったんだけど(★4)、最後惜しくて★3・5…(>_<)
結構しんどい
オープニングで『母なる証明』っぽいなあと感じ、何となくそんなイメージでこの映画を見始めた。
しかし、非にならないほど、今作品は絶望的だし、起きる出来事が悉く悲劇的。
本当、観ているこちらの気持ちもどっと疲れるような内容だった。
特に、あのチャン・デヒ(梨泰院クラス)を10倍悪くしたような警官役を演じたユ・ジェミョン。
彼の演技はまさに狂気である。彼の悪に徹した演技が、この作品に恐怖と絶望を与えていたような気がする。彼のあのラストは本当凄かった。
先に出した『母なる証明』と違うのは、最後にほんの少し希望を見せたところか。
しかし、終わった後は、何とも言えない虚脱感があった。
映画としては、5点満点つけたいのだが、あの浜辺で横たわった遺体を見つけ、実の息子かどうかを確認するため、足の副爪を確認するのだが、あのシーン、正直体が泥まみれでよくわからなかった。
私の見落としだが、結局『そういうことか』と気づいたのは映画が終わってレビューを見てから。
あとシカ猟をするシーンがあるのだが、ちょっと個人的にあのシーンはきつかった。
もう1回この作品を全部見ようという気になれないのが、あのシーンのせいかな。
最後に『制作においていかなる虐待も行っておりません』とエンドロールに出たが、
こういう映画に出演する事自体が、子役にとって結構精神的にきつそうだな、と毎回思ってしまう。
児童虐待、奴隷扱い・・・
やっぱり田舎は怖い。警察も汚職まみれで釣り場の家族と結託していた。尋ね人のチラシをもとに尋ねまわっても、結局はそこの家族で否定されまくる。ミンスと呼ばれていたその子は本当にユンスなのか?だとしたら、記憶喪失か何か?人さらいっぽいことをやってた婆さんってのは何者なんだ?誰に金を渡したの?と、疑問だらけの展開だけど、火傷痕や顔の特徴からユンスだと確信したジョンヨンだった・・・
家族をなくしたジョンヨンの大胆な行動もすごいし、何をしでかすのか予測不能の知的障害の男など、そっちだって不法侵入だぞ!ということを訴えないところも怪しい家族。あくまでもミンスはうちの息子だよ!と主張するが、虐待や奴隷扱いなど、恐ろしい光景だった。
いかにも韓国映画らしい隔絶されたような漁村だったが、それでも月に何千人もの客が来るという。自分たちの利益を守るためにジョンヨンを排除しようと一致団結・・・やがて警察官までもが彼女を殺そうとするのだ。村社会の怖さを訴えているようでもあり、ホラーサスペンスといった雰囲気もあるのです。
それほどインパクトのある展開でもなかったし、疑問点をごり押しする普通のサスペンスだと感じてしまった。そんな中で、交通事故のシーンだけは凄く凝っていたなぁ。ジホを養子にするのは良かったのに、最後は蛇足気味・・・
すごく面白い
後半はずっと田舎ホラーの展開でハラハラする。誰か男の人と一緒に行ってくれよ~と思う。鎖や手錠でつなぐとか、部屋に鍵を掛けるとか躾の範疇を超えて虐待なのだけど、田舎はそれでいいような感じもなくはないのが怖い。田舎の警察は上司が部下を殴るのが普通みたいな、大丈夫なのだろうか。
最後の最後で里親的な展開をして、心が温かくなる。
悪辣とは
一見普通のイナカモノ達が都会から来た異質な訪問者に生活を乱され怒り心頭、野卑な手段で迎え撃つ。
ガンバレ警長(日本の巡査長にあたります)
状況に応じて居丈高になったり卑屈になったりと最低で最高の演技を見せるユ・ジェミョンこそこの映画の「名もなき男」だ!!
お子様の背中蹴飛ばして海に突き落としたり、女性をバチバチしばき倒した後壁に投げつけたりと眉を顰めるほどにエスカレートする暴力描写。
「セッション」ばりの事故シーンや、ほぼ「悪魔のいけにえ」な展開など好事家は見逃し厳禁の佳作でした。
まさかの‼
釣り堀でのお話しにスゴい長い時間、割いてますが、まさかの人違い‼
もう残り時間少ないし、どうするのか?と不安になりました。
物凄くダークな場面が多いので、メンタル弱ってる時に観ると、耐えられないと思います。気を付けてね‼
私も左足の小指の爪が時々、縦に割れます。
靴が悪いのかと思ってたけど、遺伝なんですね、知らなかった(>_<)
【"ミンスではなく、キム・ヨンスよ!"失踪した愛する息子を探す母の怒涛の執念と深い悲しみを乗り越えようとする姿を描き出した作品。】
-看護師、ジョンユン(イ・ヨンエ:チャングムは遥か昔だなあ・・。もう、お母さんだから、役で母を演じても、違和感がないね・・。)は夫と6年前に7歳で失踪した息子ヨンスを探す日々。
だが、”偽情報”を頼りに息子を捜索していた夫が事故に合い・・。
憔悴しながらも、息子を探すジョンユンは常にポーチに「ケタミン」を溶液にした注射器を入れている・・・。-
■印象的なシーンと激しい怒りを覚えたシーン
・ジョンユンがマンソン釣り場で息子を見かけた、という情報を伝に釣り場を営むカンとソン夫婦や、夫を亡くしたギャンジュ達に聞き込みをした際の彼らの白々しく嘘を付く態度。
-さっきまで、虐待同様にこき使っていただろう!更に関係する人間も知らない振りをする。人間性の欠片もない輩達である。-
・地元警察のホンに至っては言語道断である。
-子供に手錠をするとは、何事か! 直ぐに小権力を笠に着て”俺は警察官だ!”が口癖であるが、最早、この輩は警察ではない。-
・ギャンジュの息子だと言う、ジウも虐待を受けている。
ジョンユンが別れの抱擁をした際に、ジウが囁いた言葉。
”このヒトはお母さんじゃない・・”
そして、ジョンユンは独り彼らの自宅に危険を顧みず、踏み込んで行く・・。
・ジョンユンが漸く愛する息子と"再会"する時のシーン。
息子の身体の特徴 ー足の小指の形ー を確認する姿・・。
-この時は心中で"ジョンユン、その注射器の針を刺しては駄目だ!諦めては駄目だ!"と叫んでいた・・。-
〈愛する息子を必死に探すジョンユンの姿と対比するように、醜い人間性を持った人々の浅ましい姿を描き出した作品。
実に切ない作品であるが、あの事件から2年後に、彼女が引き取ったと思われるジウと再び息子を探し始める姿に、微かな希望が伺えた作品。〉
韓国映画らしい胸糞展開!(褒め言葉)
行方不明になっている息子を探す母親の姿を追った物語。
どういう展開になるのか知らなかったが、とにかく嫌な気分になる映画だった。弟といい、あの家族といい、腐った警官といい。韓国映画のこういう役の設定や胸糞悪くなる演技とかは本当にうまい。
これがうまくできてるからお母さんを応援する気持ちになる。さらに嫌な気分を味わうという流れだ。まんまとハマってしまった。特にこれという戦闘能力がないままアイツらに立ち向かった姿に結構ハラハラしてしまった。
そしてラストだ。自分の息子ではなかったからと言ってもよかったとは思えないはず。気持ちの切り替えなんてなかなかできないはず。だからなのか、本当の息子を見つけたのかわからない表情。あーよかった!とはならない、モヤモヤするラストだ。なるほど!そんな終わり方するか!と唸ってしまった。
ツッコミどころもあることは確か。嫌な気分にもなる。でも、面白かった。
教科書のような脚本とえぐい人間たち
絶対に伏線は回収する!後付けの理由は出さない!という監督の強い意志が感じられるストーリー。
そのために、アレ回収されてないぞ、とどんでん返しにならないというラス前のシークエンス。(残念)
徹底的に説明きっちりする几帳面な脚本とは裏腹に、登場人物はそれはそれはのクズだらけ。やることもとにかくエグい。正視できないようなシーンの連続。とにかくサスペンスとしてすごく面白い。
ところで、韓国、あんなに人さらいが多いのか??とそれが一番の疑問でした
復帰作にふさわしい
イ・ヨンエが14年ぶりに復帰するにふさわしい熱量のこもった作品でした。イ・ヨンエももみ合いの末、ガラス戸に突っ込むなど体当たり演技をみせます。そしてラストの夕日をバックに子どもを抱くシーンは神々しいほど美しかったです。
またその他にも、映像の迫力がすごかったです。交通事故の場面や子どもを蹴って湖に落としたり鹿を撃つシーンなど、本当に撮影して大丈夫なのかと心配になるほど衝撃的でした。
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