劇場公開日 2020年9月18日

  • 予告編を見る

「ディストピア的世界を象徴する一家に立ち向かう母親」ブリング・ミー・ホーム 尋ね人 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ディストピア的世界を象徴する一家に立ち向かう母親

2020年9月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

興奮

主人公の母親を立て続けに襲う不幸や不条理な展開。もしあの着信を彼女自身が受けていれば…もし彼女が最後まであの場にいたら…そんな「たられば」状態の連鎖に加えて、私利私欲に走る醜い人間描写まで盛り込んでおり、まるでディストピア映画を観ている感覚に。
ホント韓国って、観る者をダウナーな気分にさせる映画を作るのが上手い。
何よりもあの家族の存在感たるや。まさに『悪魔のいけにえ』のソーヤー一家に通じる不気味さ。
そんな魑魅魍魎な一家に立ち向かう母親の姿は、もう一つの“母なる証明”だ。

regency