「ディストピア的世界を象徴する一家に立ち向かう母親」ブリング・ミー・ホーム 尋ね人 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
ディストピア的世界を象徴する一家に立ち向かう母親
主人公の母親を立て続けに襲う不幸や不条理な展開。もしあの着信を彼女自身が受けていれば…もし彼女が最後まであの場にいたら…そんな「たられば」状態の連鎖に加えて、私利私欲に走る醜い人間描写まで盛り込んでおり、まるでディストピア映画を観ている感覚に。
ホント韓国って、観る者をダウナーな気分にさせる映画を作るのが上手い。
何よりもあの家族の存在感たるや。まさに『悪魔のいけにえ』のソーヤー一家に通じる不気味さ。
そんな魑魅魍魎な一家に立ち向かう母親の姿は、もう一つの“母なる証明”だ。
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