「結局「三島劇場」」三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実 0335544さんの映画レビュー(感想・評価)
結局「三島劇場」
良かった。
全体的に、全共闘と三島はお互いリスペクトしあってた。
それは三島が大人だったからに尽きる。
三島の決して相手を否定せず、かといって相手の言ってることを
全く無視して持論を述べる事に終始するわけでもない、
あの絶妙な距離の取り方があの場を成り立たせる全てだった。
その距離の取り方は、三島が文筆家として執筆する際の行間を読ませる技術から
来ているのかもしれない。
今回の討論も、この映画も、全ては「三島由紀夫」という人物ありきのものであり、
三島が人生を通じて行動し、結果を出し、評価され、名を挙げたからこそのものである。
全共闘側も真摯に対応したし、共感できる部分もなくはないが、結果を見ると「ごちゃごちゃ言ってるやつより行動したやつ」に寄って掛かる代物である以上、結局「三島劇場」と総括できる。
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