トルーマン・カポーティ 真実のテープのレビュー・感想・評価
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【フィクションとノンフィクションの狭間で生きた稀代の奇人作家の数奇な人生を描いたドキュメンタリー作品。未完の「叶えられた祈り」は"傑作"なのであろうか?】
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-カポーティの、キーが高く粘着性のあるカエル声が語る、様々な事。
又、彼と縁があった人々が彼を語る言葉が、人により全く違う・・。
彼が、”虚の世界”で生きていた事が良く分かる・・・。-
・若い頃は美男子だが、背が低い事に常に、コンプレックスを抱えていたカポーティ。
・「ティファニーで朝食を」の映画版を酷評するカポーティ。(特にラストが気に入らないらしい・・。皮肉屋だねえ。)
・”人タラシ”と言われた彼が、その才能を遺憾なく発揮し、6年掛けて事件のあった小さな町の人々から情報を集め、書き上げた傑作ノンフィクション小説「冷血」の執筆過程の面白さ。
ー田舎の町の人々の中に入り込み、取材する・・。この後の、"未完"の「叶えられた祈り」の一部を書き上げた手法は、”ここ”から学んだのか・・。-
・「冷血」の大ヒットにより、更に名を挙げた彼が仕掛けた"仮面パーティー"の狙い。
ゲイだった彼が愛した美しき"スワン"達との交流と破綻の過程も興味深い。
・"未完"の「叶えられた祈り」の"一部"が発表されてからの、彼の孤独を癒したロウカルチャーへの傾倒。
-あんな事を書いたら、どうなるかは分かるだろうに・・。"天才"は他人の感情など、眼中にないのだろうか・・。-
<異質の天才、時代の寵児と唱われた男の数奇な人生を、当時のカルチャーを背景に描き出した、実に興味深いドキュメンタリー作品>
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