「見て見ぬふり…」幼い依頼人 ケイさんの映画レビュー(感想・評価)
見て見ぬふり…
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日本でも児童虐待の相談数は20万件近く年々増加傾向。一週間に一人の子供が命を落としている数字。実話ベースの本作は継母に虐待され、幼い弟を殺した罪を被させられた10歳の少女が裁判で勇気をもって真実を告白するまでを描く。虐待シーンは見るに堪えない。本当の父親からも助けられないどころか、愛されていない。台詞でもあったが人間ではない。法律は誰のためのものだろうか。弱者のために、弱者を守るためのものでなければならない。家庭で起きてしまうと、そこに割って捜査できない。ニュースでも、相談員が家まで行ったけど、不在にされていたという話をよく聞く。通報があったら、やはり警察並みに権限を与えないと限界ではないだろうか。映画でも近所や、学校の先生も虐待に気付いていたはずなのに何もしなかった。これは見殺しと一緒。映画冒頭の無罪有罪の問いの真意がここでわかった。是枝作品のようなメッセージ性の強い作品だった。
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NOBUさんのコメント
2021年9月5日
今晩は。
私は、日本の刑法、刑事訴訟法の親が子に犯した罪の量刑の軽さにはずっと疑問を抱いており、教授にもオカシイ!とずっと言ってました。
自分が、親になりその思いは強くなるばかりで人とは思えない”親と称する輩の所業”には、一罰百戒の意図もありますが、”極刑にせよ!”と言う想いは変わりません。ですので、今や少数派になっている死刑廃止反対の姿勢を貫いています。スイマセン・・。映画と関係ないですね。返信不要です。