劇場公開日 2020年3月27日

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「子役の演技力の秀逸さ。そして、社会派実話映画をわかりやすく巧く伝えている傑作。」幼い依頼人 tackさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0子役の演技力の秀逸さ。そして、社会派実話映画をわかりやすく巧く伝えている傑作。

2020年10月25日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

WOWOWにて視聴。

継母による児童虐待死を映画化した作品で、本当心が痛くなるような映画だった。
そりゃそうだ。実話なんだから。
虐待シーンは特に辛い。しかし、さすがは韓国映画、しっかりとその見るに堪えない虐待シーンも
表現している。

子役の子たちが相変わらず巧すぎる。弟・ミンジュン役のイ・ジュウォン君は、本当かわいらしく人懐っこい演技をしている。だからこそ、虐待とのコントラストが明確で感情移入しやすい。
姉ダビン役のチェ・ミョンビンさんも素晴らしい演技力だし、あとダビンの同級生のチャンホ役のイ・ロウンくんが凄く良い味を出している。

子役に良い味出してる、と思ったのは初めてかも。
でも、この子の優しさがこの映画の希望でした。

あとは、一番憎まれるべき役、虐待した張本人である継母役のユソン氏も称えられるべきだろう。
こんな憎まれ役をやるのは非常に辛いだろうが、あの裁判のシーンの感情的な演技は、
迫力があった。

ストーリーはわかりやすく、児童虐待がテーマながら、決して暗い作りではない。いや、むしろ、
コミカルなシーンも結構あり、希望も持てる映画である。
だからこそ、広く鑑賞されるであろうし、こういった痛々しい実話ベースの作品にもそれなりの配給を割けるのだろう。

恐れ入りました。劇場で見たかったです。

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じーたら