「なんでも時代劇にしたがる」ムルゲ 王朝の怪物 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
なんでも時代劇にしたがる
ポン・ジュノ監督のグエムル(怪物)ではなく、ムルゲ(物怪)の映画。といっても怪獣映画であることには変わりない。
話の基本はものすごくシンプル。型通りと言ってもいい。優秀な武人と部下、そして武人の娘、政権転覆を狙う側近。驚くような展開やラストは待っていない。去年似たような設定の韓国産ゾンビ映画観たな。ただ、それよりは面白かった。
さて、気になっていたCGの出来映えだが、これはなかなかよい。バッタバッタと人をなぎ倒し投げ飛ばし食い散らかしていくムルゲの姿は迫力たっぷりだった。CG感が強いのはある程度仕方ないけど。
ただ、序盤の殺陣シーンは不満が残る。工夫は凝らしていた感じがするが、接近しすぎててわかりづらい映像になってしまっていた。トータルではなかなか楽しんだけど、万人受けするとは言い難いかも。
それにしてもゾンビといい怪獣といい、韓国はなんでも時代劇にしたがるんだな。一定のニーズがあるということか。今後もこんなジャンルを時代劇にする?ってのがでてくるかもしれない。密かに楽しみに待っておきたい。
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