「クストリッツァが監督したが食い足りない」世界でいちばん貧しい大統領 愛と闘争の男、ホセ・ムヒカ エロくそチキンさんの映画レビュー(感想・評価)
クストリッツァが監督したが食い足りない
ウルグアイの「世界で最も貧しい大統領」と称されたホセ・ムヒカを捉えたドキュメンタリー。「アンダーグラウンド」のエミール・クストリッツァが監督したとなれば観ないという選択肢はない。
収入の9割を貧しい人々のために寄付したという。お金がなくとも心豊かに暮らすムヒカ。「腹出過ぎだろう」と突っ込みたくなるが、若い時は極左のゲリラ組織で活動してたのですね。犯罪ではあるが『搾取』と称して金持ちから奪い貧しい者に分配する。
軍事政権時代に収監されていた十数年の間に今の自分が形成されたと、無駄ではなかったと。超プラス思考だ。
長年活動を共にしてきた奥さんとムヒカの若い頃から現在までポートレートが良かった。二人の絆を強く感じられる作品でもあった。
残念だが作品としては食い足りない。74分と尺も足りない。クストリッツァとムヒカが交わす笑顔を見れたことで良しとするか。
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