「彼女というひと」TENET テネット NNNさんの映画レビュー(感想・評価)
彼女というひと
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憧れた「自由な彼女」が他の誰でもなく、実は自分だったというのが、自らへの憤りを物語っている。自立した人であればあるほど、何よりも不甲斐ないのは自分だと責める。「His yacht」と言い直した所も、自戒を込めているのかもしれない。
3度目の正直で自分の意思を貫いて(名もなき男には「自殺を遅らせろ」と指示されていたのにも関わらず、だからこそ「貴方は貴方の仕事をして」と言った)光を受けてヨットの縁に立つ彼女の姿は、最高にエモーショナルで美しくて、最も共感した人物だった。
気高い彼女に対して、名もなき男は助力したいと思った。この流れに、ロマンスが始まらなくても、何の違和感もない。
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