「視覚思考のフル回転」TENET テネット ガオカさんの映画レビュー(感想・評価)
視覚思考のフル回転
一言で言えば凄い!!
IMAX鑑賞もあり、
冒頭から重厚感のある映像に鳥肌でした。
鑑賞環境によって満足度が大きく変わると思います。
私の場合は事前予習をして行ったので、
全てを理解はできていないが、
振り落とされる事なくストーリーは追従できました。
順行と逆行が入り乱れる
TENET作戦中の映像は鳥肌が立ちっぱなしでした。
セイターの核心の行動原理が若干弱い気もしましたが、
割と早い段階で敵が見えた中、ダレずに悪役として見れたので概ね満足。
考えるな感じろって言葉はまさにその通りで
この映画は主人公と一緒に謎を紐解いていくという構成ではありません。
序盤こそそうですが、中盤から主人公の理解が我々を超えていきます。
ダークナイト等と違い、
くどい程の細かすぎる人物描写は一切なく
無駄を省きまくってる印象でした。
途中からある程度読めてくる部分もありましたが、
空港での謎の逆行の正体や、
セイターの船から飛び降りた女性の正体等。
わかったところで、そこが核心ではなくわかったからなんだ!という展開で一歩先をいかれます。
唯一自分の中で結論付けられないのが、
逆行で過去に戻るには同じだけの時間を逆行しないといけないというルールがある中で
ニールの雇主が主人公だったという点。
遥か未来のニールが逆行してやってきてのか、
遥か未来の主人公が逆行して、過去のニールに依頼をしたのか。
ニールだけではなく、
アイブスやプリヤもそうなんだけど。
仮にニール逆行説が正だとしたら、
ニールはマックスなのか?とも想像してしまう。
全人類の為の犠牲という線も全然あり得るので、
一概に言えないが
主人公を徹底して守っていた辺り母親を救った礼とも取れなくもない。
二人の中間地点から、その後があまり描かれていなかったので全くわかりません。