「同じパターンが過ぎる。」TENET テネット ytoshikさんの映画レビュー(感想・評価)
同じパターンが過ぎる。
映画あまり見ない、ノーラン監督なんてよく知らない、という人向け。勿論、知的情報ベースのは無理という人は、アクションだけ楽しめばいいんだけど。
世界救済物語は、正直ウンザリしてるので、またそれかと入りから多少へこみつつ鑑賞。期待していたので、反動もあるかな。のっぽ女があまりに見た目だけのフツーなので、守ろう精神にもイマイチ身が入らず、途中から飽き気味でした。
ターミネーター以降の?使い古された第三次世界大戦とか、プルトニウムとか、アルゴリズムとか……。そして、時間を制するものが世界を制する的エントロピー。未来との挟み撃ちですか。マーベルでまたなんかやれば良かったのに。既視感が多くて、伏線回収も、これといって驚く様な展開もなし。極めつけが未来の自分からのプレゼントという。同じパターンが過ぎます。
逆行というか巻き戻し同時進行の映像は見応えがあるものの、カメラが奥行がなくて退屈さを助長した感じ。ミッション・インポッシブルをしたいのかなんなのか、大したテーマも無く、難解な娯楽作品という二番煎じはいただけなかった。何しろ相手がただのクズマフィアなので、こちらも全く魅力が無く、自分の命と道連れに世界を消すってかなり小さい話。未来と取引してるなら、治療でもして来いよ、機械人間でもいいしとシラケる話。
インターステラーの矮小版にして、骨無しぜい肉だけの作品という印象。アクションは、マッチョですが。主人公が外に出るとなった時は結構期待したんだけどな。w 鳥が戻ってる。気にするな。的な、のっけからタイムリープを受け入れ過ぎ。リアリティが消失し過ぎてつまらない典型になった。未来との取引なんて、みんなやってる事よ、だってさ。富豪達の脱税は、マイケル・ムーアに頑張ってほしい。ww
ただ、またもう1つのサイエンス・フィクションを金かけて作ってくれた事に感謝しての3。もう一回見て、理解度が深まったところで、という作品。エンタメとして、料金分楽しみました。