「一生ノーランについていきます」TENET テネット あさんの映画レビュー(感想・評価)
一生ノーランについていきます
え〜〜もう最高of最高
最初は完全に置いていかれるのに後半から伏線が綺麗に全部回収されていったのが本当に快感だった。メメントでも思ったけど、こういう謎を最初に提示してどんどん種明かししていく形式は本当にワクワクしますね!
壮大な映像と音響と世界観がもう…IMAXありがとう……
主人公は何もわからないまま任務を遂行する側から、指示を与えて掌握する"主役"に。セイターの妻キャットは嫉妬するほど羨ましかった自由な姿を手に入れて、二人とも過去の自分を克服していていいストーリーだなと思った。キャットはセイターを殺す瞬間、臆病さや躊躇も一緒に殺したんだなという感じ。これからの彼女の人生がとても楽しみ。
この映画、支配からの解放がテーマかなと感じました。上2人はもちろん、時間という絶対的なものからの解放、さらには「映画はエンタメだからわかりやすく面白いものを」みたいな消費者の支配からも解放されているのかな〜とか。
そしてニール!ニールが本当にかっこよすぎました…。主人公に散々信用できないだの嘘つきやがってだの言われてたのにちゃんと任務を遂行して、主人公のピンチにはいつも救いの手を差し伸べて、過去にどれだけの信頼を積み重ねてきたの〜〜!って悶絶した。空港の時、敵を殺してないのに始末したって言ってて、え?ニール裏切るフラグ?とか思っててごめんと思いました。
オペラハウスのときもあのストラップがぶら下がってたし助けてくれたのニールだよね?!あんな最初からサポートしてくれてたんだね…。でもここが美しい友情の終着点って……泣かせないでくれ〜〜!!ニールにとっては終わりで主人公にとっては始まりで、こんなに深く信頼を築いてきたのに、終わりを共に迎えられないのって切ない。違うのは時系列だけとはいえ、同じ思い出を共有できないのって悲しいなと思います。
あとマイケルケインからクレカもらうシーン、二人の服の色と背景の色が統一されていて画面がとても綺麗でした。
本当に、これはもう一回と言わず3回でも4回でも見たくなる映画でした。