「テネット沼にハマってしまった」TENET テネット 星月夜さんの映画レビュー(感想・評価)
テネット沼にハマってしまった
先にご鑑賞された皆さまの評価とレビュータイトルが自然と目に入ってしまい、期待下降気味に劇場へ。
いやーーーー良い映画でした!
やはり超大作、ノーラン作品はIMAXレーザーがよく似合う!
私も含め世界中、ノーラン映画のファンだからオリジナル脚本にあんなにお金をかけて撮影することができるのね。
私はトワイライターなのでロバート・パティンソンめあてで観たんだけど、出るは出るはの豪華キャスト!
アクションが本当にす、ご、い!
実際に俳優さんがやっているところもリアリティと迫力があった。
飛行機一機爆破しちゃったり、消防車使ってのカーアクションで手に汗握ったり…ハラハラドキドキの臨場感、最高ーー!
そして、かつて見たことがない映像体験が面白い。
片方は前に、もう片方は後ろへ進んだり、爆破される建物と元の形に戻る建物だったりの戦闘シーン。
冒頭のオペラハウス爆破シーンは予告で見ちゃったからハラハラ感が多少減り気味だけど
皆さんがおっしゃるように、なんで?どうして?意味分かんなーい!という序盤とモヤモヤする中盤のストーリー。
睡魔に負けないように、映像の斬新さを味わうと確かに面白ーい!途中途中でキャストが話す台詞をよく聴くと作品が伝えたいメッセージ的なものが見え隠れしていた。
あの「未来の人たちは時間を逆行するしかなかった」という意味の台詞で、いきなりストーンと納得。
それからは、何の意味か分からなかったシーンが終盤で繋がっていく。その繋がった時の感覚がやみつきになる。
今日も観に行こうかなと思いながら朝目覚めた。
人類滅亡の危機に立ち向かう主人公ジョン・デビッド・ワシントンに名前がないというのも、結末へのヒントだったのね〜と気付いて面白い!
私が一番不思議に思ってた主人公の使命を手助けするニールとのバディ感。
何者?なんであんなに息がぴったり?
…その正体がわかるラストに泣けた。
日本の方は真面目できちんとしているので、段階を追って時系列に意味を考えてしまう。
だから、貴重面な人には不向きな映画なのかもしれない。
でも、私みたいに科学的物理的なことが全く分からずにシーンシーンをその場その場でなんで?不思議?変じゃない?と思いながら観る。すると終盤に謎が解けてスッキリと感動する映画だった。
マトリックス沼にハマったように、テネット沼にハマってしまった。
主人公が人類を救っていく未来とニールとの友情が観たいから続編希望。
そう願ってしまうところが、さすが鬼才・ノーラン監督のアクションサスペンス超大作!
おまけ
「TENET」というタイトルはどういう意味か?2回目をみて考えてきます。