劇場公開日 2020年9月18日

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「新しいタイムトラベル映画」TENET テネット かつ丼さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0新しいタイムトラベル映画

2020年9月22日
iPhoneアプリから投稿

先ず逆再生をタイムトラベル物に使う事を前提にストーリーを考えたのではないだろうか。それにはスパイ物で世界を救う話が良いだろうとなった感じ。
主人公のCIA捜査官が第三次世界大戦を阻止すべく未来や過去を行き来する息をもつかぬスリリングな展開と最高のスパイ映画になるはずだった。
確かに過去へ逆行する世界に入り活躍する様は新しく最高に面白いのだが、正直ウーンと考え込んでしまう。個人的には前半はスパイ映画として素晴らしいが、後半の逆行がメインになってくるあたりでテンポ良く流れていたのが、瞬停を繰り返し、少し物語に乗れなくなる自分がいた。ラストは今いちスカッとせず「だよねー」という思いがしちゃう。
練りに練り過ぎた展開と流行の伏線の張り過ぎがストーリーをただ単に複雑しただけで、生きていないのが非常に残念だ。
しかし、そんなことを気にせず十分楽しめる映画ではあるから見て損は無い。本当に新しいタイムトラベル物だから見なければならない映画だと思う。

「メメント」「ダークナイト」「インターステラー」「インセプション」「ダンケルク」等と比較したらノーラン監督作品としては並かな。

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