「とにかく面白い。わけわからんが面白い。映画という表現媒体で作るメビウスの輪。」TENET テネット もーさんさんの映画レビュー(感想・評価)
とにかく面白い。わけわからんが面白い。映画という表現媒体で作るメビウスの輪。
①「インセプション」にして「インターステラー」にしても本作にしてもかなり強引な展開。1シーン、1シーン頭で追っていくと映画に置いてけぼりにされてしまいます。物理に弱い私としては途中でわけわかんなくなってきましたが、それでも観てると面白い。わけわからんが面白い、わけわからんから面白くない、とここではっきり好みが別れそう。②クリストファー・ノーランの話(「少なくとも本作を含む上の三作品)は起承転結の順じゃなくて、承転結起みたいな気がする。主人公或いは観客は途中から何かしら現在進行形中の何かに巻き込まれてしまう。言ってみれば「承」の途中から無理矢理参加させられてるみたい。③「五次元」とか「パラレルワールド」とか「時間の逆行」とか一応説明らしきものはあるとは言え、それで分かるわけでもなく、また良く考えればおかしな話のようにも思える。でも、それはそれとして観ていて面白い。エッシャー的な世界を映画で構築しているみたい。登場人物の設定や各シーンはあくまでも記号でそれでどういう世界を表現しようとしているか、みたいな。こういう映画もあり、みたいな…④2020.09.21. 2回目の鑑賞(今回は4DX)。2回目にはより理解できるかな、と思ったが、何故か更に混乱してしまった。余程頭がわるいのか。それほど計算して映画を作っているのか。理解の助けになるような文章みつけました…「実は物理法則は後で述べる唯一の例外を除いて全て、時間が反転しても不変です。つまり物理現象の中では(例外を除いて)時間のどっちが未来だか過去だか、判定することはできないのです。」