劇場公開日 2020年9月18日

  • 予告編を見る

「結構堅実的で人を選ぶ映画」TENET テネット S.i.v.aさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0結構堅実的で人を選ぶ映画

2020年9月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

難しい

予告編から映画として面白そうだったので。
初日に最寄りの映画館で。

タイトル通りだが、結構ド派手なアクションや壮大な世界観な内容かと思いきや意外とカメラワークとか話の肝になるある装置はハッキリ言って地味。

クライマックスのシーンもどこか規模も小さく現実的で、派手目なエフェクトとか世界観設定があるのかと思いきやそうでもなく、出てくるアイテ厶もどこかチープでお金がなかったのかなと思わせてしまう印象。
そもそも時間が遡るに至ったキッカケも地味なもので、何とも渋いと言うか地味というか。

ただ、どちらかと言うとシナリオや世界観、エフェクトで引っ張ってきている映画にとれた。
実際に予告編で公開されていた、回転した車が逆走しながら通常通りにポジショニングするあのシーンは印象的だったし、劇中でも世界の一部が逆再生されながら現実世界に干渉や影響を与えてくる展開は後になって「こういう意味だったのね」と気付かされることも。
そういう「普通なら"これ"が逆再生されながら動くなんてありえない」と言う感覚を味わってもらいたいから、敢えて真面目な世界観にしたかったのかも、と思わざるを得ない。
その分時間を遡る演出やギミックは様々な使い方があるので、観ながらどうやって撮影しているのかと疑問に思うこともしばしば。

間違ってはいけないのは、あくまでド派手なSFものかと思いきやどちらかと言うとサスペンスとかシリアス映画の部類で見ないと、ガッカリしてしまうという事だけだ。

S.i.v.a
S.i.v.aさんのコメント
2020年9月19日

ありがとうございます、確かにこちらから難しい印象を抱いて見ていると言うレビューも多いですね。
実際に自分は見た時に「なーんとなくこんな感じの話なのかな」というスタンスで見ているので、面白かったですし、楽しめました。
難しく考えてしまうかもしれない、と言う題で解したレビューにした方が良かったかも。
雰囲気はイコライザーや押井守版攻殻機動隊に近い印象だとか。

S.i.v.a