「いい意味で予想が裏切られて、感動のエンディング」ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから bionさんの映画レビュー(感想・評価)
いい意味で予想が裏切られて、感動のエンディング
高校でしゃべったこともない男女が、偶然のハプニングで警備員に追いかけられ、一緒に逃走。そして、そのまま恋に落ちる。出だしは、昔のラブコメ風。
2人は結婚してラブラブな時期が続いたが、ラファエルがベストセラー作家になったがために2人にすきま風が吹き始める。そして、夫婦ケンカをした翌日に目が覚めるとラファエルはパラレルワールドに飛ばされていた。
主人公がパラレルワールドに飛ばされる作品は、ジャンル物といっていいくらい数多くあるが、そのままパラレルワールドに行ったきりになってしまうにしろ、元の世界に戻ることになるにしろ、設定をどこまで活かせるかにかかっていると思う。
ラファエルはベストセラー作家から単なる小学校の教師に転落、妻であったオリヴィアは、全くの他人でしかも手が届きそうもない国民的ピアニストに変身してしまっている。ラファエルは親友のフェリックスの力を借りてオリヴィアに近づこうとするが、ここからがパラレルワールドの特性を生かしたコメディータッチのシーンが続き、けっこう笑った。
見ず知らずの女性が小学校の同僚and恋人になっていて、その女性とのやりとりがすれ違いコメディーになって、まずひと笑い。親友のフェリックスは、茶目っ気たっぷりの性格だから入れ替わったラファエルを受け入れ、ラブラブ大作戦を楽しんで実行する。ここでも笑いがたくさん。
終わってみれば、いい意味で予想が裏切られて、感動のエンディング。エンディング曲は大好きな「Dancing in the Moonlight」で、感動のまま余韻に浸れて満足でした。
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