「映画館で何度か予告は観たときは、 チェス全くわからんしあまり内容...」ファヒム パリが見た奇跡 ワイルドとみまるさんの映画レビュー(感想・評価)
映画館で何度か予告は観たときは、 チェス全くわからんしあまり内容...
映画館で何度か予告は観たときは、
チェス全くわからんしあまり内容に惹かれず、副題の「パリが見た奇跡」もなんか感動物語です!みたいでちょっとなぁと思ってましたが。。
蓋を開けてみれば、107分間に様々な
ドラマが詰まったとても良き作品でした。
主人公ファヒムがパリで難民になってしまう訳ですが、ファヒムが出会う人々が温かくて、みんな優しい。
チェスクラブのメンバーの子供たちも
1人1人のキャラクターがいいし
メガネのルナちゃんが頭もいいし雰囲気が可愛い♪
久しぶりにスクリーンに登場した
ジェラール・ドパルデューの安定感も半端無い。壁ドンが凄かったけど(笑)
同じ日に鑑賞した「この世の果て、数多の終焉」にも出演していたんですが体型も含め存在感ありますね。
存在感は、主人公ファヒムを演じたアサド・アーメット君も負けてなかったな。
利発さと、子供ぽさも兼ね備えていて、
飛行機から見た雲をある景色と勘違いするところも可愛かった。
チェスクラブのマチルドがまたいい味
だしてるんですよね。
彼女とドパルデューのやりとりが面白いし、はっきりもの申す感じが素敵。
彼女が後半で放った、人権についてのセリフにはジーンとしてしまった。
アジアの国から欧州に行くわけなので、
言葉の壁もあるんですが、そんな言葉の壁も劇中で上手く演出されていて
「ボナペティー」がとにかく可笑しくて。
時間に対するの観念もお国柄が出ていて
その辺りも上手く描いていたなぁ。
そしてチェス。ルールはわからないけど
勝負に対する理念がちょっとわかって
興味わきました。
実話なので、もっと現実は厳しい部分も
あったでしょうけど、社会問題を上手く
作品の中で描いるし、おしつけがましくない感じの作風は好感度大でした。