「移民の国フランスを知ることができる」ファヒム パリが見た奇跡 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
移民の国フランスを知ることができる
チェスの世界チャンピオンになるためにバングラデシュからフランスに移民してきた父子の物語。
息子は言葉を覚えるのも早いし、フランスでの友人もできる。そしてチェスの実力で周りを認めさせていく。一方父は言葉は覚えないし、仕事もなかなか見つからない(それだけ厳しい現実ということなのだが)。フランスに家族を呼ぶことはできるのか?という展開。
実話ベースなので盛り上がりに欠けるのも仕方ない。お父さんの過去や息子の強くなる過程や苦しみみたいのがもっとあると違ったのかも。そもそもチェスのルールもわかってないから息子の苦しみとか成長の度合いがわかってないだけかもしれないけど。
実はそうした話の本筋よりも、フランスってのは移民の国なんだなってところが気になってしまった。誰でも彼でも受け入れるわけではないが、きちんと援助しようと考えている。トラブルも起こっているけど、こんな懐の深さもフランスなんだなと感心してしまった。そういうことが知れるという意味でもいい映画だ。
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