「冒頭の拙い描写のせいで物語に集中できなかった。最後もとってつけたような人道主義で・・・」ファヒム パリが見た奇跡 お抹茶さんの映画レビュー(感想・評価)
冒頭の拙い描写のせいで物語に集中できなかった。最後もとってつけたような人道主義で・・・
冒頭のバングラデシュからフランスへの渡航のくだりがよくわかりませんでした。
なぜフランス?なぜ、息子を連れて?なぜ父親のデモ参加で息子が迫害される?中継地のインドに密入国できたのは賄賂のおかけだが、なぜパスポートなしで渡仏できた?
フランスでの場面に切り替わっても、冒頭のシーンが気になって集中できなかった。
フランスでの不法移民とか差別とかの描写はありがちな話で、最後の描写からは人道・博愛の国フランス万歳という宣伝映画のように見えなくもない。
あと、この話が成り立ったのは、チェス教室の女性が○○に電話したからで、正直、わらの山の中から針を見つけたようなお話。
あまり例がない事例だから映画化したんだろうけど、結局のところ豊かな生活のために不法入国しようとしてうまく成功できた一家の話で、なんか違和感あるなあ・・・
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Daigo Yonemituさんのコメント
2020年8月16日
分かる。なんか、特別な才能に恵まれ、なんでも汲み取ってくれちゃう特別な人達が周りに集まってきて、幸運の塊でしたね。という話にしか見えんかった。人権の国ですか!?という問いも何だか薄く思えたし、チェスクラブの他の子たちの描き方も好きになれなかった。話の性質上、良き話には見えるけど、逆説的に、それ以外の要素が気になっちゃう作りにも見えました。個人的には、あんまり好きな作品じゃなかったかなー。