劇場公開日 2021年10月15日

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「良作です、大きな余韻が残ります それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました」Our Friend アワー・フレンド あき240さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 良作です、大きな余韻が残ります それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました

2025年10月2日
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鑑賞方法:VOD

アワーフレンド
2019年公開 米国映画
良作です
実話だそうです
ラストで、本作はマットが書いた本によるものだと説明されます
淡々と劇的でも、感情に訴えてくるわけでもなく、自然話で普通の振る舞いを女性監督らしいこまやかな視線で映画にまとめあげています
決してお涙頂戴式の安直な映画ではありません

時系列が行きつ戻りつするので少しわかりにくいところはありますが、大した筋があるわけでもありません
マットとニコルの夫婦にはまだ少女な二人の娘がいます
マットにはデインという親友がいます
ニコルが末期癌を告知され、ニコルの闘病とマットの介護が始まります
序盤は娘達にママがいなくなることをどう伝えるかのシーンです
ニコルとマットのなれそめ、忙しい仕事でのすれ違い、そしてこの夫婦とデインとの出会い、告知、闘病の開始、介護の負担、子供達の学校への送り迎えなどのエピソードが綴られます
薬による副作用や死への恐怖で、錯乱したり、暴言をニコルがすることもありますデインがなせそこまで献身的なのか?
デインに生きる意味を教えてくれたマットとニコルの二人の友人のために自分できることをする
それがまた自分の生きる意味を確認する事であったのでしょう
人間として当たり前のことを誠実に果たすことの尊さがこの21世紀の殺伐とした世界の中でもデインはやり遂げたのです
自分にはとても出来ないと思いつつ、少しでも真似ごとができるような人間でありたいと思うそんな映画でした
感動もカタルシスもありません
それでも見終わったあとには、おおきな余韻がのこりました

あき240
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