「よそで釣ってくれ」オフィシャル・シークレット MARさんの映画レビュー(感想・評価)
よそで釣ってくれ
イギリスの諜報機関で働く主人公が、アメリカ諜報機関から届いたよろしくないメールを見てしまい、良心の呵責からリークし大騒動となる物語。
不法な開戦を止めるため、正義に走るキャサリンの行動が、英国紙記者やその仲間たち、弁護士たちを繋いでいき、最後は裁判所で検察側と闘うことに。
序盤は良すぎるテンポにおいてかれそうになるが、内容自体は複雑すぎず、比較的観易い作品。
法廷へあがるときの階段のシーン等々、細かい所の演出も凝っており、緊張感がたまらない。
嘘を嘘で隠すといった話はよくあるが、正義の為に真実を伝えようとするのも命がけとは世知辛い。。
さらにキャサリンは、直接は関係ない夫に対しても粗嫌がらせと言っても良い仕打ちを受けることになり、絶望的な展開に。
そして何より、この厳しい決断をしたにも関わらず、ご存じの通り、結局戦争は始まってしまったのがなんともやるせない。
まぁ確かに、我々一般人が普通に勤めている会社でも、情報をむやみに持ち出せばそれはいけないわけではあるけど…。それが国家機密であり、だがしかし罪のない人々の命が失われかねないものだった場合、、、う~ん。
序盤はオムニバス的な展開から最後皆が集結していく感じは高まったし、正義に走る登場人物ひとりひとりがカッコよい。日本のメディアも国民に非難されがちだけど、中にはマーティンのように闘っている人もいるのかな。。
とにかく、正義やら忖度、嘘と真実と云々と・・・が大いに味わえる良作でした。
コメントする