「脅しと嘘」オフィシャル・シークレット Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
脅しと嘘
実際の出来事は知らずに観賞。
2003年のイラク戦争開戦に纏わるスキャンダルと、その情報をリークしたイギリス諜報機関GCHQ職員の話。
現在では既知だけど、当時疑念はあれど信じられていた大量破壊兵器の存在の誤りと、国連決議に際する米国による圧力と工作を知り、主人公が行動したことで巻き起こっていくストーリー。
騒ぎが大きくなってからの主人公の言動に、決意や覚悟もなく、衝動だったのかとちょっとびっくりだし、覚悟するのはそんなに後になってから?とちょっと苦笑。
政府による旦那への仕打ちや、裁判に関しての件も、この政府はアホなのかという流れで又々苦笑ものの展開だけど、この状況に持って行った弁護士と主人公の決意と行動や、スッパ抜いた新聞社の件がスリリングだし、心地良い。
それがあっての検察の発言だからね。
これぞというブーメラン。
色々と疑惑のある対応を繰り返していたり、アルカイダのこともあるから、フセイン政権を肯定するつもりもないけれど、このイラク攻撃の闇を、知らなかった角度からみられ、非常に面白かったし勉強になった。
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