「共感、怒り、そののち憐れみ」罪と女王 ミツバチば~やさんの映画レビュー(感想・評価)
共感、怒り、そののち憐れみ
この女性のパーソナリティを、いかに丁寧に描こうとしているかが伝わってきました。暗に、幼少期に何かがあったであろうことも匂わせながら。
若い血のつながりのない息子に対して、オトコを感じることも、男という人種に対して、何か怒りと服従の両方の感情を併せ持っていることも理解できる。
でも、こんなふうに人を傷つけてはいけない。
こども扱いをするなら、我慢をするのは大人の方だ。
大人として扱うなら、言葉で丁寧に説明をして、本音でぶつかれ。
どちらにしても、自分が失うものかどれほどの大きさなのか、腹を括るのが大人だろうな。
仕事では、こどもの味方のような立場だけれど、ハナからグスタフを見下していたのでは?
そのあたりの細かなエピソードは、随所に散りばめられています。
ラストの2カット、どう解釈すればよいのか、いまだに謎。
その余韻もあえての計算なのかも。
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