「映像作品としては素晴らしい。」小説の神様 君としか描けない物語 SAMURAI JAPANさんの映画レビュー(感想・評価)
映像作品としては素晴らしい。
(原作未読、ネタバレなしレビュー)
橋本環奈さん主演とのことで鑑賞しました。
この作品は映像と音楽が本当に素晴らしい。正直ストーリー性には欠けています。
読める展開によくある進み方でストーリーは既視感がありわくわくしません。簡単に言うとネット社会ゆえの多種多様な情報に翻弄されてしまう、ティーンズの苦悩が描かれています。若くしてヒット作を発表した小説家二人の主人公の、ネット・SNSの誹謗中傷との葛藤…そんなネット社会への警笛的な作品です。同類の映画は多くありますし、メッセージ性があるだけましですが、ストーリー性にはかけているかと。
しかし、この作品はテーマにもなっている本をリスペクトして、本編を「第何章」と分けたり、序盤できごとがおこるまでグレースケールで進んでいたりと今まで見たことがない工夫の仕方は評価できる点だと思います。そして作中多く挿入されていた曲たち。キャラの気分にあわせてすべて歌詞いりでこのシーンたちはぜひとも映画館で見てみたかったです。
読める展開でストーリー性には欠けていますが、様々な工夫によって映像作品として素晴らしいものになっています。ほかのかたのレビューではボロクソに書かれていますが、いい作品だと思います。
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