「30分近く続く冒頭のモノクロの是非」小説の神様 君としか描けない物語 野川新栄さんの映画レビュー(感想・評価)
30分近く続く冒頭のモノクロの是非
2020年映画館鑑賞98作品目
原作未読
第1章 千谷一也
第2章 小余綾詩凪
第3章 成瀬綾乃
第4章 九ノ里正樹
第5章 小説の神様
文芸部に所属する高校生たちの話
ダブル主演の二人が高校生ですでにプロの作家役
そんな二人が共作で小説を書くことなった
小余綾詩凪のドSキャラも手伝ってエヴァンゲリオンのシンジとアスカを彷彿させたがこの二人はチルドレンよりずっと下のポンコツだったりする
なぜか冒頭しばらくモノクロが続く
このまま最後までモノクロなのかとイライラした
監督の意図は何となくわかる気がするが僕はあまり好きじゃない
時代劇ならともかく今の時代に現代劇で白黒って
ボンジュノ監督もモノクロが好きらしいが
千谷一也を演じた佐藤大樹は鼻水まで流して泣くシーンがあった
唇の下まで流れていた
それが佐藤大樹の1番印象的な場面
小余綾詩凪を演じた橋本環奈は声が少し綺麗になった気がする
ボイストレーニングをしたのだろうか
かつて田村正和の父で剣劇スターの阪妻がトーキーに対応するため甲高い声を矯正したらしいが阪妻がやるなら環奈もやって当然
モノクロだと橋本環奈の美貌が際立つことに気づいた
土砂降りなのにずぶ濡れで待つ小余綾詩凪
絶望し傘も刺さず土砂降りの中を歩く一也
インディーズ映画の主人公のようにひたすら走る一也
ベタである
ありふれた演出だ
だが嫌いではない
成瀬綾乃を演じた杏花のとても豊かな表情が大好きだ
この子は有能だ
一也の妹雛子を演じた莉子は森七菜にそっくりで最初は森七菜だと思ったが別人だった
映画くらいネットの書き込みなんか見たくないが現代劇ではもはや無理な話
こういう連中マジで消えてほしい
俺たちの戦いはこれからだ的な終わり方
それもいいじゃないか
ヤクルトの限定ユニのような緑色が印象的だった
映画を観たあと映画館の隣にあるサイゼリアでジェノベーゼのスパゲティーを食べた
モノクロな世界より色鮮やかなカラーの世界がやっぱりいい
この映画の内容には全く関係ないが前の列に座っていた若い女の子2人が映画の途中でトイレ?に行ってきて戻ってきた
はっきりいって邪魔だった
せめて一緒に行け
我慢しろとかオムツしろとは言わんが体勢を低くしてなるべく邪魔にならない気遣いはできなかったか
威風堂々と悠然に行き来していた
こういうときに立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花じゃ迷惑だ
気配りができない無神経な人は映画館に来てほしくない