「後輩ちゃん必要だった?」小説の神様 君としか描けない物語 Bacchusさんの映画レビュー(感想・評価)
後輩ちゃん必要だった?
中学生の時に小説家デビューしたけど、スランプに陥っている高校生小説家の少年と、彼のクラスに転校生としてやって来た、売れっ子だけど、最近新作の発刊が滞っている同じく小説家の少女が共作する話。
文章力はあるけど下げ評価を気にする余り、良い物語が書けないでいる一夜。
強気な性格に華やかな存在感を持ちあわせ、何でも熟すし、良い物語も浮かぶけれど、それを表現する言葉が紡ぎ出せずに書けないでいる詩凪。
出版社の担当が共作を持ち掛けて、というストーリーを、高校文芸部の部長と後輩を絡めつつみせていく。
有無を言わせずな詩凪に圧され捲りつつも、どんどんノリノリになって執筆するけれど、という非情に判りやすい展開。
それこそ、プロットが悪いとは思わないけど、特に中盤以降ずっと、切って並べて貼り付けられた様な説明シーンの連続。
プロットの抑揚は激しいけれど、葛藤とか苦悩とかじゃなくて、だだ沈んで、上がってだけなんだよね。
やっぱり脚本、演出は大切ですね。
ってことで感情が揺さぶられることはなかった。
取って付けた様な恋愛連要が折り込まれていないのは救いかな。
まあ、主演の二人のファン向けの作品ということで。
コメントする