劇場公開日 2020年2月15日

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「悲劇だが、完全な悲劇ではない。そこに希望があるってことなのか。」轟音 hanahanaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0悲劇だが、完全な悲劇ではない。そこに希望があるってことなのか。

2020年2月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

あまりネタバレは書きたくないたちなのであれだが、映画全体は暗いし、重い。
でも、それは内容だけではなく、登場人物の佇まいもそうさせている。
とにかく俳優が良い。
いや、良いという表現も間違ってるかもしれない。
そこにいる人にしか見えない。
数人の人生を少しずつ垣間見ていく。
少なめのセリフ(監督は、普段生活しててあまり喋らないじゃないですかとだからセリフが必然的に少なくなるんですと。なるほどと思いました)の中に営みが見える。
背景を感じる。
途中まで観て、あーそういうことかと、背景を感じながら、人と人との距離感(精神的)にヒリヒリやドキドキしながら、あっという間の99分でした。
見ごたえ十分、最後まで重たい話ではあるが、後味が悪くないという謎。
そして、映画観たなぁって感じ。
韓国ノワールとか好きな人は特におすすめかも。
ラストシーンが凄いというかそうとうかき乱されるし、のめり込まされる、訳が分からんのが、なんの感情か説明できない感情が沸き上がり、泣く、という初体験をしました。
頭ではなく、心で感じる映画なのかもしれませんね。

hanahana