「テロリズム肯定映画である!」映画 えんとつ町のプペル 田所さんの映画レビュー(感想・評価)
テロリズム肯定映画である!
煙突から出る煙、それによって隠される夜空、
正に、生産性向上のため事実を覆い隠す現代日本の風刺である。そこまでは良かったのだが、主人公とその相棒以外を愚かな民衆と一くくりする様は圧巻。まるで内部に閉じ籠り自分達の思想を凝り固めていくカルトの様に見えてしまう。しかし、実際は夢を追うことすら諦めた無気力で知性の低い愚民であることは事実であるため、彼らの認識が誤りであると見せつける展開は痛快であった。欲を言うのであれば彼らに具体的な罰や現実的損害を与え、罪を形にし、作品を見ている子供達への教育的な意味でも責任をとらせる描写を入れるべきである。
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