劇場公開日 2020年12月25日

  • 予告編を見る

「想像と違い結構敷居が高いです」映画 えんとつ町のプペル COM五郎さんの映画レビュー(感想・評価)

1.0想像と違い結構敷居が高いです

2021年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

表現したい事はわかるんです、周りが何を言おうと夢を諦めず掴みに行くことは素晴らしい。そうなんですが、どうも彼らのその物語を見ているのではなく、視聴者側に課題を訴えかけてきます。

映画でキャラがどう物語を進行していくのが楽しみであって、こちらに訴えて来る描写に抵抗が有ります。某通信教材の○○やってて良かったという漫画を読んでる気分です。
リアルを充実させたいから映画を見ているのではなく、リアルから離れて創作物の世界に入り込みたいのです。そこでほらあなたも頑張れるでしょ、みたいに映画キャラに言われているように思えてしまうのは、私の心が狭いからでしょうか?他映画見ててもこのような気持ちになった事はないので少し戸惑いました。そういう意味も込めて結構敷居高い映画かなと。。。

次に、登場人物が視聴者側を気にしないでプペルの世界観で生きて欲しかった。キャラ達は見られているから良い演技をしよう、設定付けされた行動のみしよう、理解できるセリフ回しをしよう、感動を呼び込む演出もしよう、これが伝わって来てしまう不自然さがあるんですよね。ここも残念でした。

全体通して酷評気味になりますが、普通の映画趣向の表現方法が良かったのではないでしょうかという感想です。過度のダンス演出より背景設定を動きで表現する、その世界に生きている登場人物を見せる。その生き抜いた登場人物の行動が自然と感動呼ぶ。そういう映画に仕上げれてたら同じテーマでも受け入れし易かったかもしれません。

COM五郎