「良い映画、だからこそ勿体ない。」映画 えんとつ町のプペル Kさんの映画レビュー(感想・評価)
良い映画、だからこそ勿体ない。
原作が好きで見ました。
【ストーリー】
原作の絵本は最低限のわかりやすいストーリーでしたが、今作はそこからよく広げられていて原作を読んだ人も楽しめます。
子供向けなのか伏線も少なく話もそこまで深くないので、壮大なストーリーを求めていた人には物足りないかもしれません。
逆に言えば、楽な心持ちで楽しみ感動できる良い映画です。おすすめ出来ます。
【作画】概ね良い
最近のアニメ映画によくあるCGが折り混ぜられた物です。これに関しては慣れなので気になりませんでした。アニメ映画の少し不自然なCGが苦手な人は気にしない努力が必要かもしれません。
ただ、序盤のダンスシーンだけは酷い。某妖怪アニメを彷彿させるあのシーンだけは、受け入れられませんでした。ストーリーにあれをぶち込むのはどういう意図なのか、逆に考えさせられますね(笑)
その他のシーンは綺麗だったり可愛らしかったりと、映画として見応えがあり良かったです。
【音楽】良い
テーマソングのえんとつ町のプペルが素敵な曲で、ロザリーナさんの歌声はこの世界観とよくマッチしていたと思います。読み聞かせのようなセリフやストーリー展開に素晴らしく溶け込んでいました。
BGMも素晴らしく、その他の挿入歌はどれも各アーティストの個性が活かされたものばかりで、どれがテーマソングと言われても頷けるものばかりでした。それ故に雰囲気のベクトルが違いすぎて統一感はなかったように感じます。慣れてしまえば逆に強みになるとは思いますが、映画をたまにでも見る人なら違和感が出来てしまうものだったと思います。
繰り返しますが、どの音楽も素晴らしく良かったです。
【総合】素晴らしいが、心の持ちよう。
全体的に素晴らしいですが、気持ち次第で大きく左右されます。まずはストーリーに集中してみるのがオススメです。