「ジャンルの大渋滞‼」プライス 戦慄の報酬 MARさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャンルの大渋滞‼
30年間疎遠になっていた父親から急に手紙が届き、会いに行ったものの父の様子がおかしく、果てには意味も分からないまま殺されそうにまでなってしまい…といった物語。
ネタばれ厳禁の映画なので、どうレビューを書いて良いのか迷うところだけれど、見ていくうちに、そもそもこの映画のジャンルって何?いったい何を見せられている!? …と思わされる、色んなものが混ざったまさに怪作!
上述の通り、急に父親に呼び出されて会いに行ったにも関わらず、何故か感じ悪く突っかかってくる父親。呼び出した理由も、感じ悪い理由も何度も聞いてもまったく話してくれない。
そんなしつこいくらいテンポの悪い展開が繰り返され、主人公も我々観客も全く理解ができないまま前半終了。
しかし、隠し部屋(⁉)でアルバムを見つけてからは突如、急展開!!
そこからの展開は一気に超シリアスに!!・・・と思いきや、何でしょう、とりあえずここでは明言は避けるけど、映画の様子がどんどんおかしくなっていくんですよ。
まぁ、今思えば、前半に黒人警察が出てきたあたりでもその片鱗は見え隠れしていたように思うが。。
とにかくそこから先、この映画の見せたいものって何(笑)!?といった状態に。
猟奇的なホラー? 謎に満ちたミステリー? 温かさと哀しさの愛憎劇? あるいは…??
決して内容が複雑でわかりづらいとかという意味ではなくて、本気でやっているのかどうかよくわからない展開が続き・・・
この映画に関しては、とりあえず「騙されたと思って観てみて」と言いたい。
多分多くの人が「本当に騙しやがって!」と言いそうな気がしますが、一部の映画ファンからはカルト的人気が出るんじゃないかと、そんな風に思える作品でした(謎)。
しかし、最後の最後はちょっと泣かせに来るところがなんとも心憎い(笑)!!
とにかく、映画ファンなら是非観てみてほしい、と言いたい。気に入るかどうかはあなた次第! ではありますが(笑)
実際に私は気に入ったか… どっちなんでしょう、それすらわからん(笑)