ラスト・パニッシャーのレビュー・感想・評価
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復讐物というよりファンタジー
殺人の罪を被って長い間臭い飯喰って、出所後、復讐する話。まぁ、よくある話。
だけど、大事なかわいい息子が止めてるのに、息子が一緒にいてくれてるのに、何やってん?
余命幾ばくもないから、焦って、息子の今後のために復讐を優先させてるの?
つか、そもそも、19年も会っていなかったのに、よく一発で息子とわかったね?
息子もいい子過ぎ。パパに甘過ぎだけど、お揃いの時計は一回しかつけないんだ?冷たいよなぁ
などと違和感ありまくりも全て解決するあたりは爽快だったけど、不治の重度の不眠症である必要あったのかな?
それと、ボスは15年前に倒れているので息子の面倒見きれなかったのは仕方ない、その後釜が俺様の息子の薬漬けを防止しなかったのはけしからんというあたり、Qも可哀想に感じた。
インソムニア系の復讐鬼
ニコラス・ケイジはこうした疲れ切った顔が最高(アル・パチーノなんかもそう)。不眠症であるがゆえに幻覚も見るし、自分がとった行動も覚えてないことが多い。出所しても本能の求めるがままに行動するのだ。しかし、「復讐はよくない」という息子ジョーイの言葉が彼の行動を押しとどめようとする・・・
殺人罪の身代わりとなり45万ドル貰ったフランク。19年もムショにいたんだから、そのくらいの金は作れたろうに・・・などと思いつつも、高級ホテルのスイートに泊まり、高級スポーツカーを乗り回したり、悪い金はパーッと使うに限る!息子にも迷惑かけたし、19年分贅沢させてやらなきゃ。
序盤ですぐに、もしや息子はいないんじゃ?と思わせるシーン(レストランや履歴)もあったため、それほど驚くべきオチでもなかったのですが、ちょっと悲しくなるラストシーンでした。いや、その前に“Q”も最初から怪しかったよなぁ。
よくよく考えると、復讐って何の復讐なのよ?と気づくのですが、やっぱり自分と一緒に行動している息子を殺したためだったんだな。妻も何年に死んだとか、はっきり言わないところがにくい脚本。またまた考え直すと、序盤のタクシーの待ち料金は納得もいかなくなるかもだ・・・まぁ、シモーヌ=ジョセフィーヌの存在でちょっとだけ加点してしまいました。
亀裂
死に至る不治の不眠症に侵されて余命宣告をされ出所した男が、かつての友人たちにお礼をする話。
ボスの殺人の身代わりで6年ぐらいと言われ服役したが、19年が経過し、守られなかった約束に怒り、かつての仲間を訪ねるストーリー。
過去の話は冒頭でみせるエピソードだけであり、どんな関係かわからない中で、昔の仲間と対峙するし、途中まで恨みの根幹が判然としない為、イマイチテンションについて行きにくい。
終盤近くになり、唐突にそう来たか~。な流れで、ちょっとズルいけど、確かに食事に電話に車にと、色々違和感はあったよね。ただ、ナビは納得いかないけどw
最終的には哀しく寂しい男の物語で、どこかでみたことのあるオチではあったけど、この作品の流れには合っていたし、これはこれで悪くなかったかな。
Eminently forgettable そうきますか?
この映画のプロットを少しでも話したり、匂わしたりしたら、これから観ようと思っている方に対して面白みを消してしまうことになるので言うのを控えさせていただくけれども、映画の質とすれば体をなしてはいないことだけは言える。
あくまでも低予算のデジタルカメラによる撮影に加え、ニコラス・ケイジ以外の役者は、目的を持たずに演技をしているようでつまらなさすぎる。
冒頭の暴力シーンを含めアクションと呼べないものに成り下がり、しかも物語自体が奇をてらっただけのものになっていることだけは言える。
Chevrolet Corvette Grand Sport C7のエンジン音だけがサウンドスケープとして映画の中で空しく響いている。
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