「インソムニア系の復讐鬼」ラスト・パニッシャー kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
インソムニア系の復讐鬼
クリックして本文を読む
ニコラス・ケイジはこうした疲れ切った顔が最高(アル・パチーノなんかもそう)。不眠症であるがゆえに幻覚も見るし、自分がとった行動も覚えてないことが多い。出所しても本能の求めるがままに行動するのだ。しかし、「復讐はよくない」という息子ジョーイの言葉が彼の行動を押しとどめようとする・・・
殺人罪の身代わりとなり45万ドル貰ったフランク。19年もムショにいたんだから、そのくらいの金は作れたろうに・・・などと思いつつも、高級ホテルのスイートに泊まり、高級スポーツカーを乗り回したり、悪い金はパーッと使うに限る!息子にも迷惑かけたし、19年分贅沢させてやらなきゃ。
序盤ですぐに、もしや息子はいないんじゃ?と思わせるシーン(レストランや履歴)もあったため、それほど驚くべきオチでもなかったのですが、ちょっと悲しくなるラストシーンでした。いや、その前に“Q”も最初から怪しかったよなぁ。
よくよく考えると、復讐って何の復讐なのよ?と気づくのですが、やっぱり自分と一緒に行動している息子を殺したためだったんだな。妻も何年に死んだとか、はっきり言わないところがにくい脚本。またまた考え直すと、序盤のタクシーの待ち料金は納得もいかなくなるかもだ・・・まぁ、シモーヌ=ジョセフィーヌの存在でちょっとだけ加点してしまいました。
コメントする