劇場公開日 2020年1月10日

「【ダメダメメタルミュージシャン男が、甥っ子を含めた幼稚園児たちをゾンビから音楽により救う物語。ルピタ・ニョンゴ扮する先生は強いし、駄目男の成長っぷりと、何より子供達が頑張る姿が素敵です。】」リトル・モンスターズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5【ダメダメメタルミュージシャン男が、甥っ子を含めた幼稚園児たちをゾンビから音楽により救う物語。ルピタ・ニョンゴ扮する先生は強いし、駄目男の成長っぷりと、何より子供達が頑張る姿が素敵です。】

2023年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

幸せ

ー 子供たちをあれこれごまかしながら、キャロライン先生(ルピタ・ニョンゴ)がゾンビに立ち向かい獅子奮迅の大活躍。
  駄目男デイブが素直な子供たちとの交流を経て成長していく人間ドラマとしても見応えがある作品。ー

■恋人に浮気をされ、姉の家に転がり込んださえないミュージシャン・デヴィッド。
 甥のフェニックスが通う幼稚園の先生・キャロラインに一目惚れし、動物園への遠足に同行することに。
 子供たちが大いに盛り上がるなか、突然現れたゾンビたちが彼らに迫ろうとしていた。

◆感想<Caution!内容に触れています。>

・序盤の展開から、イキナリゾンビ映画になる過程に違和感を感じつつも、子供達をゾンビから守るキャロライン先生と駄目男デイブの姿が爽快である。

・様々なアレルギーを抱えるフェニックスに対し、デイブがダースベイダーの恰好をさせて遊ぶ前半のシーンが後半の大切なシーンに効いてくる巧さ。
ー リトル・モンスターとは、フェニックスがダースベイダーの扮装で、迫りくるゾンビに対し”フォース”を使う部分ではないかな。-

・ゾンビが襲来した際に、突如利己的態度を取るテディ・マクギグル(ジョシュ・ギャッド)の姿も暗喩的である。

・夜、キャロライン先生に駄目男デイブにが幼き頃の父に捨てられた哀しい経験を語るシーンも、何故に彼が子供達を必死に守る理由になっているのである。

<ラストは、ヤッパリそうなるかい!という展開であるが、我が子を必死で守ったそれまでダメダメだったデイブの姿を涙ながらに観る姉の姿も良かったな。
 それにしても、ゾンビ映画って色んな描き方があるよね。
 ジム・ジャームッシュ監督のオフ・ビート感溢れる「デッド・ドント・ダイ」とかね。>

NOBU