「One two three, Eyes on me!!」リトル・モンスターズ kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
One two three, Eyes on me!!
ウクレレでテイラー・スウィフトの「シェイク・イット・オフ」を歌うオードリー・キャロライン先生(ルピタ・ニョンゴ)。この歌の歌詞がオードリーやデヴィッド(アレクサンダー・イングランド)の気持ちを代弁しているようだったし、子供番組の人気者テディの性癖をも語ってる気がする。
ラブコメ風のケンカばかりしてるデヴィッドと恋人の映像から始まり、浮気現場を目撃するというとんでもない展開。ダースベイダーの恰好をした5歳の甥フェリックスも最高に面白いのですが、ゾンビ映画へと突き進む内容と日常生活との激しい落差も絶妙でした。また、ジャック・ブラックの雰囲気そのままのデヴィッドが遠足にまでフライングVを持っていくところもナイス!
ゾンビ映画としても、米軍兵士たちの会話でも言われたノロいゾンビであり、それがトラクターでの逃亡という珍しい展開にも効果的だった。プレザントバレー牧場への遠足というのもほのぼのしてたし、生の人間がいなくなったら羊をも食べるゾンビたち。そんなのどかな風景の中心地を空爆するという米軍への皮肉を込められていたし、オーストラリアから見た駐留米軍もゾンビを拡散しただけの存在でしかなかった気がする。
アル・パチーノネタやニール・ダイアモンドの「スウィート・キャロライン」という曲も上手く使われていたし、これならゾンビがいなくてもストーリーまとまってる!と思ってしまうほど、練られた脚本。ゾンビよりも軍や人間の悪の方が怖いことも盛り込まれていたし、コメディゾンビとしては上出来でした。
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