「A million ants can swallow an elephant. たとえ話として......」トレジャー・オブ・ムージン 天空城の秘宝 Naakiさんの映画レビュー(感想・評価)
A million ants can swallow an elephant. たとえ話として......
If we go back,
will the curse be lifted?
2015年公開の映画「ロスト・レジェンド 失われた棺の謎」(日本では2年後の2017年公開)というアメリカで非常に興行的に成功し、300億円を超えるとも言われていた映画の続編とされる本作。残念ながら、前作に追いつくのは、無理と思われる。というのもamazon.comでは、すでにVOD化をされて$3.99を払えばいつでもどこでも見ることが出来るものとなっている。
シナリオの出だしは、いたってゆっくりと進むのでもう少し何とかならないかと思うところもあったけれども、一行がムーチェンに出発してからは、CGI映像をこれでもかというぐらい使用し、激しい動きの中に色彩や画面のコントラストが鮮やかでそれを見るだけでも凄いという言葉が出てくる。CGI監督や美術監督、それに携わったスタッフの努力がわかる美術的に芸術的に高い作品作りが成されている。つまり冒険活劇として成立していてると思われるが、やはり、原色に近い色彩が続くとどうかと思ってしまうし、動物や魚類をアレンジした多くの魔物が出るシーンはCGIの完成度が低いように見えたのだが...?
多くの映画からオマージュしているところが散見する映画で、「レイダース・シリーズ」、「ジュマンジ」、またジェームズ・キャメロン監督の初長編映画「殺人魚フライングキラー(1981)」のお魚ちゃんが一行に飛んで噛みついてみたりもしていました。
Humans just see a mountain.
But the mountain is the same as us.
It's alive.
A human life lasts just 80 years.
But the mountain lives 100.000 years.
One night of sleep takes 2,000 years.
It takes 800 years just to turn over.
前作と180度違うところは、前作を見た記憶がないので何とも言えないけれども、たぶん、この映画がまじめすぎる映画に仕上げたところに問題があるのかもしれない。やはり、冒険活劇には、恋愛・お笑いは不可欠なものと言えるのかな? それと「ジュマンジ」のように登場人物にライフ3個を付けることで、この映画と違い志を同じくする仲間が亡くなるという不合理性に直面するのは、見ていて、あまり良い気分と言えないものと感じた。
If the king burns someday,
every other flamefly will come to his side and burn with him.
They're even more loyal than dogs.
ラストの大団円のシーンはかなり完成度の高いCGIを見せているので、それなりにサクッと見ることが出来た映画と言えるものです。