劇場公開日 2020年1月31日

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「面白かったではなく、楽しかった」マイ・スパイ つとみさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 面白かったではなく、楽しかった

2025年8月1日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

凸凹コンビのバディコメディ作品で、とにかく楽しかった。
良いとこ取りの詰め合わせ、驚くような展開が存在しないベタベタな作品だったけれど、同系統の作品に比べてより笑えたように思う。
それに何より、ソフィがすごくいい笑顔をみせるのが効いてた。

私は、子役の魅力でかどうか分からないけれど、どことなく「アニー」っぽさを感じた。
「キンダガートンコップ」を感じた人、「トゥルーライズ」を感じた人、「張り込み」らしさもあったか、まあ色々あると思うけれど、そんな感じで、どこかで観たことあるような懐かしさをおぼえるところも良かったよね。
ジェイミー・フォックス版の「アニー」はあまり面白くなかったけどさ。

最初に書いたようにバディものなのだけれど、JJにはソフィとボビーの二人のバディがいる。
80年代とか90年代の同系統の作品であったならソフィとボビーは一人のキャラクターに統合されていて、エンディングで無事にスパイデビューしたと思う。
それが、ボビーにはボビーの、ソフィにはソフィのアイデンティティーがあり、急に覚醒してスパイになったりはしない、現代映画らしさもあったね。
何かに変身することをよしとした時代から自分のアイデンティティーを大事にする時代へ。
アクションコメディ作品でも知らず知らずのうちにアップデートされていくものなのだなと感心した。

アップデートと懐かしさは反する状態だと思うけど、現代人が童心に返る楽しさみたいなものがあったのかなと思った。
子どものころに公園や遊園地で遊んだ「楽しさ」を感じた。

つとみ
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