スキンウォーカーのレビュー・感想・評価
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原題:Lifechanger ≠ change of life
映画の始まりは、二人の肉付きの良い女性が同じベッドに寝ていたが、どう見ても一人は異様で体の皮膚が腐っているようでしかも死んでいるかのように見える。後にそれは、このクリーチャーに襲われた抜け殻と分かる。
映画の中でもクリーチャー自体が自分自身が何者であるのかを何十年も知らない設定なので、見ている方としても何が何だか分からない曖昧さも相まって、面白さが減退する要因になりがちと思って見ていたが....その奇抜と言えば奇抜と言えるクリーチャー自体が語り部となって話が進むシナリオは、案外、個人的には悪い感じはしなかった。
National Film Registryに保存されている古典的Sci-Fi映画「ボディ・スナッチャー(1956)」でもなく、また映画「ターミネーター2(1991)」のようにコピーした人間を殺してそのまま放置して次のプロット・ポイントに進むわけにもいけず、全ての情報を吸い取った人間を隠して処理をしなければ自分自身の存在を世間に知られてしまうこととなる.....コピーした人間になるのは永遠ではなく、時間が刻まれていて、しかもその体が腐ってくるサイクルも短くなってきている....その迫り来る恐怖のサスペンス感もいい意味でボディ・ブローのようにじわじわと映画を盛り上げる材料となっている。
この映画の基本は、もちろんスリラーともホラーとも取れる映画には違いないが、根底にはバーにいる女性に自分の存在をわかってほしいという男の目線から描かれたラブストーリーでそのブラックな描き方は決して悪い感情が湧かない。確かに多くの命を食いつぶして生きている生物であるのはあるが...しかも死体処理も少し凄惨な場面も表現の一つとして。女性の心を掴む?それが成就するかと言えば....
カナダの映画。何か一つ味付けがほしくなる。物足りなさは、俳優の演技か?ストリーのプロットポイントの幾分チグハグでわかりにくいところがあるためか?
♪Low down rat Evil fly
Circling shit a mile high
You don't deserve a goddamn thing for Christmas ~ ♬
Polkadot Cadaver ”You Don’t Deserve A Goddamn Thing For Christmas” エンドロール・クレジットで流れます。
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